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翌日、私達はこの日忘年会へ行くための準備をしている
｢……照史くん、洋服どんなんがいいかな？｣
｢自分で決めればええやん｣
｢……………っ、、｣
照史くんは相変わらずだ。
昨日は喧嘩して仲直りしたばっかだからいい感じだったのに。
付き合いたてのカップルみたいに私があ〜んして照史くんが嫌がりながらもその茶番に付き合ってくれて。
｢………っ、はぁー、どうしよ、、｣
｢……っ、｣
向こうに着いてから帰るまでの日付は3日程度。
沖縄に行くにしても実家に帰るだけだし、荷物はそんなにいらないのだが、
どうしても多くなってしまう。
｢…………っ、、｣
照史くんもう準備終わりそうだし、また明日時間ある時に回そうかな。
なんて思っていた時
突然、玄関のドアに人が来たのか、ドンドンドンと強く叩く音が響いた。
｢っ！！｣
｢…………っ、、｣
｢………なに、借金取り？！｣
｢いや俺らそんなにお金困ってへんやろ｣
｢…………っ、、｣
借金取りじゃなくたって怖いし。
きっとヤンキーとかヤクザとかそこら辺の人だ。
そんな中なんで照史くんそんな冷静なのか。
｢…………っうるさいわ〜、！｣
｢うるさいわじゃないよ！！
どうする？！これ！｣
｢…………っ、｣
｢照史くん出てよぉ！！｣
全く動く気配のない彼に訴えかける。
玄関の叩く音は中々鳴り止まないし。
｢てかインターホンで押せよ｣
｢………そんなツッコミ入れてる場合？！！｣
｢…………おい！！いないのか？！！｣
玄関の外の男がそう怒鳴り始める。
｢……………っ、、こわ｣
｢……なになになに！！｣
｢開けてよ！いるんだったら！！｣
｢怖い照史くん！！、、、｣
怖くて照史くんにしがみつく私を気にすることなく彼は相変わらず冷静に
｢………あれ？、、、｣
｢照史くんどうにかしてよ、、！！｣
｢………待ってや。
どっかで聞いたことある声やん｣
｢…………っ、、え？｣
｢……………っ、｣
｢………A？？！今いないの？？！｣
｢……………っ、、あれ、、｣
その声は、よくよく考えることも無くのんちゃんだ。
｢え…………のんちゃん、、、｣
｢………っ、、、｣
あれ、なんか思ってたのと違う
｢……はよでてこいよ。｣
｢…………っ、｣
｢………A〜！！｣
私さっきまでなにをそんなに怖がっていたのだろうか。
ってかなんでのんちゃんがここに。
怖がってた時間帰してよ、恥ずかしい。
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作者名：また。 | 作成日時：2021年9月26日 1時
