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「…小瀧くん、なかなか起きないの、、」
「…まじか、、病院連れていきたいねんけどな」
時刻は午後1時半。
あれからのんちゃんは1度も目を覚ますことはなく、
「一応、おかゆ作ったんだけど、、、」
「ほんま、ありがとう。手伝える時は手伝うから言うてな?」
「ううん!いいの。
やらせて欲しい。」
しげにはどうしても迷惑をかけることは出来なかった。
受験まで残り数ヶ月しかないなか、環境を崩すことは出来ないから。
「夜ご飯は俺が作るよ。いや、作らせて。」
「ほんと、、?いいのかな、、、」
「もぉ、ええて!笑笑
1人で頑張るなよ。」
「…………っ、、」
しげはそう言いながら笑顔で私の頭を優しく撫でた。
「………っ、ありがとう、、、」
「おう。分かればええ!笑」
「………てかあれ、、A全然背伸びへんなぁ!」
「う、うるさいなぁ!!」
「うそうそ笑笑。そのうち伸びるて。」
「うん!笑笑
じゃあ、、私小瀧くんのところ戻るね。」
「おぉ。小瀧を頼むな。」
そういうしげの言葉を背中に私はのんちゃんの部屋に戻った。
「………っ、、」
のんちゃんの横に座っても、のんちゃんは一向に動くことはなく。
少し寂しいし、もうこのまま起きないんじゃないかって不安になってしまう。
「……はぁ、、、」
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作者名:また。 | 作成日時:2021年8月9日 16時