小瀧side ページ11
｢……っふぅー｣
やっと仕事終わったー！と思いながら家に帰宅。
それから玄関を開けると部屋中は真っ暗。
｢…………っ？｣
なんとなく嫌な雰囲気がして
早足でリビングに足を進めると、
俺が予想していたことよりも大分遥か上だった。
｢…ただいっ、｣
部屋の電気もつけないでソファーで落ちこぼれたようにだらんと座っているA
｢………………｣
びっくりしすぎて発す言葉もなかった。
俺が帰ってきたのも気づいていないのか無視しているのかな状況で、
(……………そういえば、)
昼頃にAからメールで｢しげと連絡とれる？｣って送られてきてあったな。
仕事の最中だったから返信出来なかったけど、
｢………っ、、しげは？｣
｢…………………｣
俺はAの方へ寄り、肩に手を置いた。
顔を覗いて見たがあまりにも酷い顔をしていたので見るのを辞めた。
(………どうしよう、、どうすればいい)
多分、しげとの関係だと思う、
｢………A、話してや｣
｢…………｣
いつものこの時間は、俺たちが全員仕事から帰ってきて色んな会話をしている時間。
そんなのも感じさせないすっかり静かになったリビングのドアから突然、ガチャっと音が鳴る。
｢わっ！！！……………｣
｢っ！！！、、｣
そのドアが開くとそこには重岡がいた。
｢…お前ビックリさせんなよ、、｣
｢………………ごめん、、｣
重岡も重岡でAの変わった姿にしばし驚いている。
｢…………｣
どうしたの？っと顔で伝えると重岡は、首を傾げた。
でも俺は分かるよ。
2人が何かを隠しているって。
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作者名：また。 | 作成日時：2021年8月9日 16時
