高校時代2 ページ4
みんな放課後だから今日一テンションが上がっていて、イヤホンの音楽を聴いているうちにクラスの騒ぎ立てていた集団はどうやらカラオケに行ったようだ。
私も帰るか。なんて思っていると、右耳のイヤホンが不自然に外れる。
「……あっ、、、」
思わず下を向くとそこにイヤホンはどこにもなくて、コードの先を辿ってみると、いつの間にか現れた綺麗な顔立ちした人が私のイヤホンを耳につけていた。
それは紛れもないあの人気アイドルの小瀧くんで、帰ってなかったんだ。いつの間に現れたの。イヤホンの音楽が邪魔して聞こえなかっただけだろうか。
「……俺もこれ好き〜」
「………はっ、?」
イヤホン片耳に小瀧くんはノリノリだ。私をからかっているのだろうか。
「………Aさんいつもこういうジャンルの曲聞いてたんやね〜。意外かも、笑」
「…………」
「………仕事っ、、、、」
「……え?」
「……あ、、仕事、、、いや、、行かないのかなって」
「……え、なんで知ってんの?、笑」
まるで私をストーカー扱いみたいな顔をするから慌てて誤解を解く。
「いや、ちがっ!、、、大きい声で喋ってたから!」
「……あ〜。笑笑笑」
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作者名:また。 | 作成日時:2021年7月25日 1時