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目を覚ます。
私は起きて早々見慣れない光景に包まれる。
「……えっ、、、、」
「……起きたか?」
「…っわっ!!!、、、、、」
誰もいないと思っていた最中、突然視界に人が入ってくるから驚いて飛び起きた。
「笑笑」
「…………びっくりした、、」
「…起きた途端、視界に俺が入ってくるとかめちゃくちゃ目覚めの悪い朝やな。笑」
「…………っ、、、、」
そうだ、私あれからここで寝ちゃったんだ
「……なかなか起きひんからご飯冷めてもうたわ〜」
「てか俺に寝顔見られるとか最悪やな。どんまいやわ〜笑」
「…Aさん朝食パンやけど、食パンは好き?」
「抹茶は食べれへんもんな?笑笑笑」
「………………」
寝起きのせいかあまり頭が動かない中、重岡くんは朝からよく喋るなと思う。裏表ないんだろうな。
「………あれ、、小瀧くん、、、」
「……あぁ、小瀧は朝から仕事やって。Aちゃんの面倒見てって言われたから朝ごはん作った。」
「……あっ、、ごめんなさい、、ありがとう」
「…あいつ彼女に対しては過保護やねんな。」
「……………」
「……いやそこは否定しないんかーい」
「……あ、ごめん、、寝起きで頭回らなくて、、」
「…そっか、笑。ほら食べようぜ?、、小瀧お昼すぎには帰ってくるらしいし。」
「……いや、私はこれ食べたら帰ります」
「………帰る?」
「……………っ、、あ!、、」
うっかりしてた、私はここにシェアハウスさせてもらっている身だった。
「………間違えた。重岡くんが!!、、」
「…あっ、あーーー笑笑。いや、帰ったら小瀧に怒られるわ。」
「…………っ、、笑笑」
セーフセーフ。
「じゃあ、、いただきます」
「おう!、、俺もお腹減った。」
私が起きるまで待っててくれたのか、小瀧くんに似て気遣いのできる人なんだなと実感した。
「……美味しい!」
「……まぁ焼いただけやけどな。」
「……………」
「……………」
「…………っ、笑笑、、、、」
それからは一緒にゲームしたり会話したりで色々距離が縮まった気がする。
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作者名:また。 | 作成日時:2021年7月25日 1時