高校生時代 ページ3
授業終わりのチャイムが鳴り響くと同時に、教室の人達は次々と騒ぎ始める。最近あった事や愚痴などたわいもない話を楽しそうに話す。
彼女たちはスカートを折り曲げたり少し濃すぎるくらいの化粧、髪を巻いて精一杯のお洒落を毎日学校にしてくる。
｢今日カラオケ行く〜？｣
｢いっちゃう？｣
｢笑笑笑｣
それに比べて私は、耳より下の1つ結びに膝下のスカート。イヤホンを耳に校則通りの地味すぎる格好。正直クラスでも少し浮いていた。
でも彼女達を妬んだりはしたくはない。だって皆、私が欲しいものを持ってる。尊敬してしまうくらいだ。
それに、クラスでもトップ2のイケメン2人とも気軽に話せる位だ。別に私がそのイケメン二人を特別に意識したり想いを寄せる訳では無いのだが、少し気になってしまう。だって、
その二人の片方はアイドルだったから。
正味わたしは、アイドルに興味があるとかは今まで1度も無かったけど、意外と人気もあるらしくこの学校にもファンが沢山いるらしい。そうなるとこの私でも少しは気にかけてしまうものだ。
｢…小瀧くん。今日仕事なの〜？｣
｢……うん。まぁ。｣
｢そっか。残念｣
｢…じゃあ神ちゃんは？！｣
｢……え、俺は……｣
｢え！行こうよ〜!!ね？！｣
｢……まぁええけど｣
｢やったーーー！！！みんな神ちゃん行くって！｣
1人の女子がそういうとみんなは大盛り上がり。神山君も満更でもない顔をしていた。
イヤホンからかかっている音楽のせいか、聴きながら｢よかったね。｣なんて無関係の私が頭の中で微笑んでしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：また。 | 作成日時：2021年7月25日 1時
