ゲームセンター ページ7
「サクラさん…？」
ﾊｯ『ごめんなさい、ぼーっとしてた』
「あ、ううん、気にしてないよ！サクラさんも大変だよね、こんな僕なんかの相手して…」
ｷﾞｭｯ「っ！さ、サクラさん？？」
『そんなこと言わないで。…私、今日お昼の仕事もこーくんにお会い出来るの楽しみに頑張ってきたんだから』
「！ぼ…僕もだよ」
ﾆｺｯ『嬉しい！今日はゲームセンターに連れて行ってくれるんだよね、楽しみだなあ』
「さ…サクラさんが欲しいと思ったもの、全部取ってあげるから任せて…！」
『わあ、ありがとう！』
当たり前だけど、彼とはあれ以来会っていないし電話番号は登録さえもしていない
…彼と私はもう住む世界が違う
もう、顔も見たくない
？「………お？あの子…」
『ありがとう、こんなにいっぱい貰ってもいいの…？』
「もちろん。サクラさんのために取ったんだから」
『…私、こんなの初めて！本当に嬉しい、ありがとうこーくん』
「うん、こちらこそ…そろそろ、時間だよね。これ…今日の分」
『うん。…また、会いたいなあ』
「！絶対会いに来るよ。…サクラさん、人気だから予定取り付けにくいけど…」
『ごめんね。でも、こーくんが言ってくれたらちょっと予定変えたりできるから…！！私、こーくんとこうしてお喋りしたりゲームしてるのが1番楽しいな』
「っ…待っててね…！！！」
………我ながら、気持ち悪いと思う
だけどもう、
？「お姉さん、これ落としたよ」
『！すみませ………？？いや、多分これ私のじゃないかも…』
これも取ってもらったっけ…？
？「ああ、そう？まぁそりゃそうだよね、これ俺が取ったやつだし」
『…は？』
何、この人
？「ごめんごめん、そんなに睨まないで！可愛い顔が台無しじゃん？…やっぱり君、康二の元カノでしょ」
『っ…！！！』ｸﾙｯ
ｶﾞｼｯ ？「あー待って待って！！大丈夫、康二はいないし君が嫌なら康二には何も言わないから」
『…………あなた、誰？』
深「どうも初めまして。康二と同じグループの深澤辰哉っていう者です。ちょっと話せない？？」
……ここで逃げたら、彼に何か言われるかもしれない
…いや、もう何を言われても関係ないけれど
『……少しだけなら』
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作者名：しらぬい | 作成日時：2023年8月1日 11時
