再会 ページ2
《おそ松さん 実写化ぜひ見てねー！！》
『……』
「うわ、俺実写とか嫌いなんだよね」
『…私も、嫌いかな』
「サクラには王道なのが似合うよね。今度一緒に映画館でもどう？」
『…うん、嬉しい』
あの夏、私は玉砕覚悟で
「ほ…ほんまに俺でええの？」
『あ…あなたがいいの！！』
「！……寂しい思いさせるかもやけど……お願いします」
『っ！！』
「サクラ、聞いてる？」
ﾊｯ『ごめんね』
「珍しいな、疲れてる？ホテル行って休む？？」ｽｯ
『………ううん、せっかくのたっつんとの時間だもん。せっかくなら私この新作が飲みたいなあ』
「甘いのほんと好きだな。いいよ、行こうか」
…何で最近こんなに思い出しちゃうんだろう
彼はもう私の事なんて忘れて楽しくやってるのに
「サクラはさ、23でしょ？結婚とか考えてないの？？」
…28だけどね
『え〜なんでそんな事言うの？たっつんがいれば私はそれでいいのに』
「嬉しいこと言うなぁ。でも俺も妻子持ちだしサクラに寂しい思いさせちゃうだろ？」
…はぁ
『そうだけど…私は自分が本当に好きになった人と結婚したいから』
私は恋も愛もいらない
私はあなたに愛をあげるから、あなたはその分だけ私にお金を落としてよ
？「Aちゃん？」
『……………ぇ』
「…何だお前。今サクラは俺とデート中なんだけど」
？「デート…？」
待って
この声
冗談でしょ？
『………行こ。知らない人』
？「！まっ」
「オニーサン、いい加減にしてよ。この子はサクラ。Aなんて名前じゃないから」
？「俺がAちゃんを見間違うわけないやろ…！！こないだも見た！なぁ、何でこっち見てくれんの…！？」
何で、そんなふうに私に話しかけてこれるの？
あなたは私を捨てたじゃない
『人違いです』
？「っ！」
「……サクラ、ホントに知らない男なんだよね？」
『うん、怖かった…たっつんがいてくれて良かったよ』
「ストーカーみたいになったらすぐ言いな、俺が懲らしめてやるから」
『うん、ありがとう！』
……ねぇ、
私はもう、あなたのことなんて知らない
私にただ1人の男はもう、必要ないの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 751人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらぬい | 作成日時：2023年8月1日 11時
