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恋文6.5 ページ10

side K.H

「うっそだろ……」

「萩原……お前……」

俺から顔をそらして松田が呟く。少し震えている気がする。俺も震えそうだわ……なんだよこれ……。

「なんで……隣なんだよ!!」

教室内なので極力抑えた俺の絶叫にブハっと松田が吹き出す。
目の前の黒板にはAちゃんの名前の隣に松田の名前が書いてあった。窓際の一番後ろの席にAちゃん、そしてその隣に松田。くっそ、羨ましすぎる。
ちなみに俺は教卓真ん前。やめてくれ、寝れないじゃん。

クジ引きは席に番号が振ってあり、クジを引いた人はその番号に名前を書くのだ。

だから今回は俺の運がなかったって事で諦めるしかない……。

俺、気合い入れて引くからとか書いたのにこの結果は……。
こっそりAちゃんを見るとこっちを見ていた見たいでバッチリと目が合う。うわ……恥ずかしい……。

ドンマイ。

Aちゃんの口がそう動く。そして困ったように笑う。笑いたいけど笑ったら悪いって顔だ。そりゃ、そうだ。ごめんなー!あんな大きい事言ってこんな結果で!!

「萩原のいい所、ちゃんとプレゼンしとくな」

松田に背中をトントンと叩かれる。

「当たり前だろ……しっかり俺のいい所語って。ちなみに何個ぐらい言えそう?」

「………………あ〜…………いっ……数えれねぇくらい沢山?」

「お前、1個って言いかけただろ……」

「冗談だって。萩原は確かにアホな所ばっか目立つけどいい所もあるのちゃんと知ってんだぜ?」

得意気に笑う松田。
さすが俺の親友……!ちょっと気になる言葉も所々あったけど。

「休み時間は絶対席に行くからな」

「いや、来なくてもいい」

冷たいこというなよ〜、と松田の肩に腕を回す。
Aちゃんと隣になれなかったし松田とも離れたけど、これも試練だと思って我慢しますか。
俺はため息をつきながらもう一度黒板を見たのだった。

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夜船と北窓 - この作品好きすぎて一気に読んでしまいました。出来ることならまた更新を再開して欲しいです。萩原さんめっちゃ好きなんです! (2021年5月4日 3時) (レス) id: 76d34d17f2 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - 青木柚里奈さん» お返事遅くなってしまいすみません!嬉しい感想ありがとうございました(*^^*) (2020年11月6日 17時) (レス) id: b7a9621ba5 (このIDを非表示/違反報告)
青木柚里奈(プロフ) - あー!最高!続き楽しみにしていますぅぅう!! (2020年6月11日 2時) (レス) id: aecf756759 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - 和美/美香さん» コメントありがとうございます。もしもの話も気に入って頂けて良かったです(*^^*)続きも楽しんで読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございます! (2019年11月27日 11時) (レス) id: b7a9621ba5 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - もしもの話めっちゃ好きになった!こっちも読みながら冷や汗します。続き頑張ってください。 (2019年11月12日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠乃 | 作成日時:2018年9月10日 1時

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