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恋文5 ページ8

その後、萩原くんと松田くんと他愛ない会話をして帰った。

そして次の日。

「おはよー、はい、2通目〜」

登校してすぐに萩原くんがやってきた。
渡されたのは青空ののった封筒。これは……。

「昨日、買いに行けたから。キレイじゃない?」

「キレイだよね。正直萩原くん、もっと女の子ウケしそうなの買うのかなって思ってたから意外」

「ひどいな〜。結構悩んだけどやっぱり直感でいいなって思ったやつの方がいいかなってコレにした」

悩んでいる萩原くんを想像するとちょっと可愛くて笑ってしまう。悩まなくたっていいのに。

「ありがとう」

わざわざ悩んでくれて。

「え?!あ、どういたしまして……?」

バッと口に手を当てふいっと目をそらして返事をする萩原くん。
……あの〜……耳赤いんですけど〜。
どこに照れるの要素があったかわからない。お礼言われ慣れてないのかな……。今度から沢山言ってあげよう。

「あ、松田来たから!じゃね!!」

だぁーっと走って松田くんの所へ行く萩原くん。朝から忙しいなぁ〜。二人の様子を見ていると腕をブンブン上下に振りながら小声で萩原くんが松田くんに何か話した後、松田くんが吹き出した。そして私の方を見て萩原くんを見てさらにゲラゲラ笑う。何してんだ……。

呆れながら私は授業中にこっそり手紙を読もうと机の中にしまうのだった。


『Aちゃんへ。二通目だね。昨日は一緒に帰れて嬉しかったよ。ありがとう。また一緒に帰れたら嬉しいな〜。あと、手紙書くの嫌じゃないからね。こうやってAちゃんが読んでどんな反応してくれるのか想像しながら書くのすっごい楽しいから。俺の楽しみ取らないでよ。そういえば、明日?今日?のLHR席替えするらしいよ。クジだから運だけど俺、本気で隣の席になれるように気合い入れて引くから楽しみにしてて!!Aちゃんのこと大好きだからね。じゃあ、また明日〜。萩原』

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夜船と北窓 - この作品好きすぎて一気に読んでしまいました。出来ることならまた更新を再開して欲しいです。萩原さんめっちゃ好きなんです! (2021年5月4日 3時) (レス) id: 76d34d17f2 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - 青木柚里奈さん» お返事遅くなってしまいすみません!嬉しい感想ありがとうございました(*^^*) (2020年11月6日 17時) (レス) id: b7a9621ba5 (このIDを非表示/違反報告)
青木柚里奈(プロフ) - あー!最高!続き楽しみにしていますぅぅう!! (2020年6月11日 2時) (レス) id: aecf756759 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - 和美/美香さん» コメントありがとうございます。もしもの話も気に入って頂けて良かったです(*^^*)続きも楽しんで読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございます! (2019年11月27日 11時) (レス) id: b7a9621ba5 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - もしもの話めっちゃ好きになった!こっちも読みながら冷や汗します。続き頑張ってください。 (2019年11月12日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠乃 | 作成日時:2018年9月10日 1時

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