ねえ、励ましてよ！【特撮短編集】

墨田奏斗 ページ4

「……ねえA、話聞いてる？」


思い切り現実逃避をしていた私の額に痛みが走った。


「いった……デコピンすることなくない!?」


「ほら、元気そうじゃん。」


でも……と反抗する私を見て、奏斗はやれやれとため息をついた。



こうなった原因は他でもない、私だ。


彼氏である奏斗に、疲れてお風呂に入るのが面倒くさいから身支度を手伝ってと頼んだのだ。

それの何がいけなかったのか。

奏斗いわく無防備すぎるとのことだったが、もう付き合っているのだから関係ないと思うのだ。


そして言い争いになり、今に至る。



「ちょっとは危機感持ってよ。」

「でも相手は奏斗だし。」


今の私の発言が許せなかったのか、奏斗が急に立ち上がった。


「か、奏斗……？一体どういう……」


黙れ、という代わりに私の口を塞ぎ、軽々しく横抱きをした。


「無防備だったこと、たっぷり後悔させてあげるから。」



あの、私疲れてるんですけど。

そう言いたかったが勢いに飲まれ、口をつぐんだ。


＿＿＿＿＿


えっと、これ癒やされてますかね……？

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