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私の一度目の人生は呆気なく終わった。

必ず守り切ると決めていた主人を置いて先に殺され、血がドクドクと流れていく間に主人を撃ったと思われる銃声を聞きながら絶望感を味わって死んだ。凄すぎるラストだと思う。



其処から何やかんや転生したらしく、馬の一族に生まれて早16年。私は特にする事もなく、取り敢えず勉学や舞に励んでいた。其の内見合いをさせられて、ソコソコの家の坊っちゃんと結婚して、子供を生んで……なんて色のない人生を送るんだろうか。嫌になってきたな。

然し本当にする事がなく、過保護な両親は私を後宮に行かせるなんてする訳無いじゃない!と言って家に留まらさせ、引き籠もり生活をエンジョイしていた。意外と悪くないよ。


そんな所に舞い込んできた国家機密とでも言えるような作戦の勧誘。私は心の興奮を抑え切れることが出来なかった。
しかも侍女───メイドの血が騒ぐという物だ。やってやんよ。



という事で縫い始めたメイド服。最後の仕上げを終えて壁に飾る。質素だがフリルは忘れない。
行く時は髪を簪でお団子にする。



「んふふ、我ながら良い出来ですなぁ………」



コレがあれば重労働だって乗り越えちゃうもんね!と意気込みながら其の日を待った。




そして、華瑞月こと壬氏様に対面する日。私は後宮までは自分で行き、付き添いの高順様を応接室で待った。

高順様は部屋に入ると光の速さでドン引きした。



「何ですか……其の格好は」

「戦場に行く乙女の武装です。良いでしょう?」

「個性が溢れている分には良いですが……目立ちますよ?」

「目立つ方が良いんですよ」



周りに引かれて誰も寄って来ないからね。

ふふん、と私は息巻いた。



「其れでは行きますか」

「ええ」



新たなる世界へレッツゴー。



ハンムラビの誓文【文スト】→←*



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おとひび(プロフ) - A2A2さん» ありがとうございます!!楽しみにしています! (3月26日 16時) (レス) id: c954a091c2 (このIDを非表示/違反報告)
A2A2(プロフ) - おとひびさん» 私も貴方様のコメントを見てわっはっはって感じてす!!!!ありがとうございます!!その作品は私も気に入っているので、ぜひぜひ書き進めさせて頂きます! (3月26日 13時) (レス) id: fe3da03f44 (このIDを非表示/違反報告)
おとひび(プロフ) - ちょっと待ってください文章の書き方も表現の仕方もネタの思いつきも神ってますよぉ!?!?数話だけでも物凄く面白くてわっはっはって感じです!(?          よければ「ハンムラビの誓文【文スト】」の続きを書いてほしいです…! (3月25日 23時) (レス) id: c954a091c2 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - サラミザラさん» 本当ですか‼ ありがとうございます! (2月20日 18時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - ルウさん» わー!!有難うございます_(._.)_。暇があるときに優先的に下書きを書き進めさせていただきます……!! (2月20日 18時) (レス) @page9 id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラミザラ | 作成日時:2024年2月18日 12時

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