昔の友達 羽生結弦 ページ3
美琴side
駅前に行きたいと、結美と結月が言いだした。
『ちょっと…』
早いわ、子供についてけれない。
結月「お父さんだー!」
結美「やっぱり格好いい!!」
え?これ見に来たの??
『実物リンクで滑ってるよ?』
日本にいるとはいえ、数時間は滑ったりジャンプしたりしないと鈍ってしまう。
結美「良いじゃん!こういうのも見たいの!」
結月「お父さんは凄いよ!!大好き!」
本人に言えば絶対に喜んでくれるのに
結弦に似てツンデレさんなんだから
『むっ、私の方が大好きだよ?』
結月「僕だよ!」
結美「何言いあいしてるの?うるさいよ」
グサッッ
心に刺さったよ、結美。
『酷いなぁ。…これからどうする?私、寒いんだけど。』
結月「写真撮って!!」
『ふふ、はいはい。結美も並んで』
可愛いな、やっぱり結弦の子だ。
『はい、チーズ。』カシャ
両手でピースする2人
『可愛いなぁ。』
美琴!!
ファンかな?
『はい』
振り向くとそこにいたのは、沙夜だった。
沙夜「ごめんね!謝りたくて…」
こんな場面、子供に見せたくない。
『結美、結月を連れてお父さんのとこに行きなさい。良い?私もすぐに行くから』
結美「うん!結月、行くよ!」
しっかりしてるなぁ、本当に。
結月「お母さんは?」
『私?昔の友達と話すからお父さんのとこに行きなさい』
結月はツンデレさんの甘えん坊さん
『結美にお父さん取られちゃうよ、良いの?』
結美「行かないなら私先に行くよ?」
結月「えぇ〜!もぉ!ヤダ!!」
『すぐに行くから。ね?』
こういうときの結月はちょっと大変だ
結月「本当に早く来てよ!!」
結美に引っ張られて行く結月
『うん!……で?何しに来たの?』
少しばかりの殺気を出して
沙夜「ッッ…謝りに」
仕方ない、私も言いたいことあったし。
『ここじゃあ、アレだから。喫茶店に行こう』
ーー
『オーナー、久し振り。』
「久し振り。何時もので良い?」
『うん。ありがと』
ここの喫茶店は結弦も私も涼太も好きな喫茶店
「そこのお客さんは?」
沙夜「えっ、あ、っと、ミルク珈琲で。」
「あいよ」
『そこに座ろう』
テーブルの方が話しやすいだろう
沙夜「うん」
『で、今更謝りに来たの?』
沙夜は良い友達だった
沙夜「うん、ごめん。」
『……何に対してのごめんなの?あのときのこと?私も忙しいんだよね。謝らないでくれる?その面見せないでくれる?』
今の私には沙夜を友達として見れないかも知れない
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作者名:宮野志保 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月26日 23時