“私の人生を変えた人”【羽生結弦】【片寄涼太】

数日後ー私の秘密 ページ34

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

片寄「はーい、って、美琴！」

『久しぶり、みんなっている？』

片寄「うん、いるよ」

『話たいんだ、私の秘密。メンバーに』

片寄「そう、入って、リビングにみんながいるから」ｽﾀｽﾀ

『お邪魔します』ｽﾀｽﾀﾊﾞﾀﾝｯ

数原「あ、美琴じゃん、どうした？」

『話がしたくてさ』

中務「結構重要な話？」

『なのかな、私のもう1つの秘密』

白濱「何故、逃げ出して来たのかって話だろ？」

『うん、薄々、気付いてると思う、亜嵐は』

白濱「言いにくいが、“障害者”だろ？」

『さすが、正解だよ』

関口「障害者…」

片寄「！？」

数原「……」

『話、聞いてくれる？』

メンバー一同「あぁ(うん」

『私は障害者だと母親から聞かれた。何の障害かは分からない』

片寄「え、分かんないの？」

『うん、未だに不明』

関口「学校とかどうしてたんだ？」

『公立小学校に行ったよ』

中務「馴染めなかったんじゃない？」

『まぁね、でも、友達はいた方だよ』

関口「クラスとかどうしてたんだ？」

『特別支援って分かる？』

関口「特別支援？」

『主に障害者が入るところ』

関口「そういうことか」

片寄「それで何で両親と喧嘩になったの？」

『私が学校に行かなくなったからかな。それと逆らったから』

白濱「学校に行かなくなったぐらいで怒るか？普通」

数原「家で勉強とかしてた？」

『勉強嫌いなんだよね、どーせ努力したって、成績は上がるわけないんだし覚えるのも精一杯で無理』

関口「今は勉強出来るか？」

『結弦達に教えて貰ったからね、人並みよりは出来ると思うよ』

白濱「いじめはなかったのか？」

『あったあった、もう限界に来てハッキリと言ったよ』

片寄「なんて？」

『障害者だって、ちゃんとした人間だ。普通の子ではないと思うけどお前らと同じ人間なんだ、って言ったよ』

片寄「美琴が正しい」

『障害者だと言うだけで“差別”や“いじめ”をする。そんなに、障害者がおかしいの？』

数原「おかしくはないと思うけど」

片寄「うん、そうだよ」

白濱「世の中はそういうやつばっかだ」

『亜嵐達は私をどう思ってる？これを聞いてでも私を味方でいてくれる？』

片寄「当たり前じゃん！僕達、親友でしょ？」ﾆｺｯ

白濱「俺達はお前の味方だ」

数原「障害者って言葉から外したいよな」

関口「俺達は何があっても味方だ」

中務「そうだよ、これから、ドンドン頼って！」

『あ、ありがとう…！』ﾆｺｯ

片寄「泣きたいなら泣けば？」ﾀﾞｷｯ

『りょ、涼太…』ﾎﾟﾛｯ

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