“私の人生を変えた人”【羽生結弦】【片寄涼太】

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羽生「け、怪我しすぎ……」

痛いとこつつくなこの子

佳菜「ね、貴女の名前は？」

『緋山美琴です』

羽生「良い名前だな」

『！？そ、そうですか』

違和感あるな

羽生「敬語外して」

佳菜「そうだよ！外して！」

『え、でも…』

羽生「外して」

『分かった』

羽生「一旦、帰る？」

『……グッズを取りに帰りたいけど、また集める』

羽生「何年かためたのに？」

『4年間ね。でも、家には帰らない』

佳菜「4年も！？」

『うん、漫画とか小説とかある。ほぼ、ホラーだけど』

羽生「俺の家に来たら？本がたくさんあるよ」

『羽生選手の家族に申し訳ないよ』

羽生「良いよ、姉は1人暮らししてるし。母さんも暇だって叫んでるし」

『でも…』

羽生「特訓、厳しくするよ」

『そ、それは、勘弁して欲しいけど…』

佳菜「ね、美琴、迷ってるなら、ゆづにぶつけなよ！」

『これ以上、負担にさせたくたいし。羽生選手もゆっくりしたいだろうし』

羽生「ねぇ、その羽生選手ってやめてくれない？」

『え……？』

羽生「結弦ね、呼んでよ」

『ぅ、大スターに？』

羽生「あぁ、それと、俺の話相手や遊び相手をしてくれるなら負担なんてかかんないけど？」

佳菜「こう見えて、ゆづは友達があまりいないんだよ、この性格だから」

羽生「サラっと黒歴史を…」

『別に私で良いなら』

羽生「やった、漫画語れる」

佳菜「それと、真面目なんだけどアニオタなんだよ。頭は良いから勉強とか教えて貰えるよ」

『えっ、ほ、ホント！？』ｷﾗｯ

目、が光った…。

羽生「一応…」

『アニオタ！？やった！』

佳菜「やっと、美琴の瞳が明るくなった」

『？暗かった？』

羽生「光が入ってなかった」

『そっか、結弦達に元気を貰ったんだね』

羽生「俺のとこに来る？」

『迷惑じゃなければ…』

羽生「よし、決まった」

佳菜「良かったね、ゆづ。オタクが増えて」

羽生「まぁね」

あ、良いこと思い付いた

結弦「美琴、俺のことお兄ちゃんって呼んでみて」

『えっ…』

佳菜「ズルっ！私のことお姉ちゃんって呼んで！」

『結弦お兄ちゃんと佳菜お姉ちゃん？』

佳菜「きゃー！可愛い！！」

羽生「よし、呼び名は決定」

『えぇっ！？』

羽生「帰るか」

佳菜「そうだね、帰ろう」

『え、何しにここへ来たの？』

羽生「緑を見に」

『は？ここじゃなくても良くね？』

羽生「佳菜がここが良いって言ったから」

『そーいうこと』

佳菜「美琴は美琴らしくいなよ！」

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