“私の人生を変えた人”【羽生結弦】【片寄涼太】

仲間 ページ26

母親「美琴！」

佳菜「なんで、追って来てるの？」

母親「話が…」

『ふぅ…、しつこいよ？私の前に現れないでくれる？あの時、追って来ても遅かったんだからね。今の方が幸せだ。お前らのとこにいたら不幸だ、イライラする』

母親「美琴…」

『気安く名前で呼ばないでくれる？』

母親「……」

『向こうに言って、邪魔』

沙夜「美琴！！」

『！！…行こう、みんな。そっちが去らないんなら、私達が去れば良い』

片寄「聞こえた？結弦くん」

羽生＜聞こえた、美琴はもう、僕の家族。羽生家の家族だから＞

片寄「だって」

『ありがと、結弦』

羽生＜事実を言っただけだし、美琴が不安にならないようにもしただけ＞

『うん、ありがと。てことで、私は緋山家の娘ではなく羽生家の娘だから』

母親「なら、名前変えなさい。こっちの迷惑」

『ふんっ、そう言われなくてもするよ』

羽生＜そのことについては、僕と話し合おう。美琴＞

『うん、分かった』

羽生＜お母さんにもこのこと伝えるから、切るね＞

『うん、ごめんね？』

羽生＜大丈夫！またね、美琴＞ﾋﾟｯ

佳菜「もう、私達を追い掛けないで下さい」

母親「美琴は私が産んだのよ！？」

佳菜「追い出したのは貴女でしょ」

母親「私じゃないわよ、父さんよ！」

佳菜「一緒」

母親「美琴、こんな人達とじゃなく私達のとこに帰りなさい」ｽｯ

ﾊﾞｼｯ

母親「なっ、なによ！」

片寄「僕達の美琴に触れないで頂けませんか？美琴はあなた達から逃げて来たんですよ」

『片寄くん…』

母親「私は貴女のためにやってきたことで…！」

片寄「それが、精神的にも肉体的にも、限界が来たんでしょ？」

母親「……」

『みんな、もう帰ろ？』

佳菜「そうだね、何処か行こっか」

『うん！』

片寄「大丈夫？だね」

『ありがとね、片寄くん。でも、嫌な役もやらせて、ごめんね』

片寄「良いよ、あ、僕達のメンバーを紹介するよ？」

『良いの？』

片寄「うん、きっと気に入るよ」

『そうかな』

片寄「絶対そうだよ！みんなも来る？」

佳菜「行かせて貰うよ」

宇野「僕も、行かせて貰うよ」

真央「あー、私は無理かな、用事が…」

織田「俺は無理やな、大阪まで帰らないと行かんし、時間が間に合わん」

高橋「俺は行かせて貰うよ」

片寄「うん、良いよ！」

『のぶくんの真央ちゃんは仕方ないね』

真央「ごめんね、私は行きたいんだけど、お姉ちゃんがさ…」

『舞ちゃんだよね、家族を優先した方が良いよ』

真央と「うん、ありがとね」

『ううん』

プライベートの家→←分かったメンバー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す