“私の人生を変えた人”【羽生結弦】【片寄涼太】

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結弦side

羽生「……」ｼﾞｰ

佳菜「なに、見てんの？」

羽生「小説」

佳菜「なんの？」

羽生「人生が辛いって書いてある」ｽｯ

佳菜「……結構、ヤバめ？」

羽生「自分は被害妄想が強いの分かってるって書いてあるでしょ」

佳菜「ぇ、あ、ホントだ」

羽生「それに、この人の小説、立ち上げまくってる」

佳菜「ほ、ほとんど、漫画じゃん！」

羽生「オタクなんだろうね」

俺と同じだ

佳菜「ゆづと同じだね」

羽生「佳菜に言われると腹立つ」

佳菜「なんで〜！？」

羽生「知らない、でもな、気になって仕方ない」

佳菜「ね、その子って何年生なの？」

羽生「中学2年」

佳菜「私達より年下なんだね」

羽生「3つ下だよ」

佳菜「助けてあげたいけどなー」

羽生「無理っしょ、俺は仙台でこの人は愛知」

佳菜「そんなことまで乗ってるの！？」

羽生「うん」

佳菜「あ、私、名古屋だから行けるかも」

ん？あれ、続きが見れる

羽生「俺も帰って来てそうそう、喧嘩はやだ」

佳菜「え、うそっ！？」

羽生「良かったな、佳菜」

佳菜「私をまだ選手として見てるなんて！」

羽生「荒川さんのこともだってよ」

これは、俺も思ったな。

佳菜「まおちゃんのこともだってさ！」

羽生「これ、大袈裟だろ…」

綺麗な演技でみんなを魅力してる
“私の人生を変えた人”
平昌オリンピックで綺麗な演技を魅せられ、私も可能ならば「変わりたい」と思ってる。
もっと、早くフィギュアスケートに出会っていれば良かった。
ショートやフリーでやりきった演技をしたら、どんな達成感を感じられるのか。

佳菜「書いてる人は大袈裟じゃないと思うよ」

羽生「俺達が人生を変えた、か。」

佳菜「私達、フィギュアスケートやってて良かったね」

ほんと、そうだな。

その人が俺達を見ててくれてたんだ。

羽生「次の大会も頑張らないとな」

佳菜「そーだよ！」

羽生「うん、……え？」

佳菜「！？」

羽生「辛い、助けて、死にたいって…」

佳菜「し、しかも、リスカした！？」

羽生「はぁ、めっちゃ、気になる」

佳菜「障害者だって…」

羽生「多分、それが重みにかかってるんだろうな、学校がどうのとかじゃなくて」

障害者って俺らから見たら変な行動取ってるとか顔が変だとか思うけど。

それは、人それぞれだと思うんだ。

羽生「助けたいけどなー」

佳菜「うーーん、何処にいるんだろ」

羽生「さぁ？」

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