彼女の仕返しは⓶ ページ45
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飲み始めて30分くらい経った時だった。
標的の彼女はそれまで、出された料理を毎度毎度おいしいと言いながら幸せそうに食べていた。
その間は他愛もない世間話ばかりをする。これはこれでいいものだ。
しかし、その無邪気であどけない笑顔が瞬く間に困惑する瞬間が一番楽しみにしていたのである。
そろそろ一つ、策を興じよう。
そう思った時だった。
「おいA！貴様飲んでないな！な？！」
顔を真っ赤にして、もう何本目かの日本酒の瓶を片手に持った��子さんは、いつのまにか彼女の肩を組んでいた。
それには思わず彼女もぎょっと吃驚した。
「いや、��子さん。私未成年ですって、さすがに飲むわけにはんぐぅっ？！」
「あっ」
思わず声が出てしまった。
Aさんの口に日本酒の瓶がそのまま突っ込まれたのだ。
吐き出すことができない彼女は、ごくんごくんと苦しそうに声を漏らしながら飲み込んでいく。
「ほれほれ飲め飲め〜！貴様くらいの年のやつなんて影でこそこそ飲んでいるんだからな〜？
このくらいどうってことない！はっはっはっー！！」
どうってこともなくない。
現に彼女は呻きながら倒れてしまった。
日本酒は瓶の半分くらいの量だっただろう。
酒に慣れていない未成年であれば、相当苦しい量のはずだ。
このままでは、彼女の大きく揺れ動く感情がまともに機能しなくなるだろう。
せっかくの私の策が。いろいろ考えてきたのに。
そうほんの少し落胆しつつも、彼女の容態を気遣う気持ちは忘れない。
「大丈夫ですか？相当飲まされてしまいましたね」
「だ、だいじょうぶれす…」
隣で倒れた彼女の髪にそっと触れてみよう手を伸ばしたが、自分の感情が昂ってしまうのではないかと思って一度退いた。
「(今回は見逃してあげましょう…)」
弱った彼女に虐めるのは些か不憫に思えた。
それに、いつもの状態から平然を崩していく方が此方も楽しみ甲斐があるというもの、この時はそう思考に嗜める余裕があった。
△▼△
「さて、明日も任務があるから儂は帰るとしよう」
「隊長、お帰りもお供いたします！」
夜遅くになり、隊長と��子さんは席を立った。
「私はAさんを送っていきます、隊長は会計を済ませておいてくださいね」
「覚えていたか…」
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
