未来創造図⓸ ページ43
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そうこうしつつも、交番に向かい迷子の報告をすると届出のあるお母さんとの連絡により、ゆりちゃんは漸くお母さんとの再会を果たすことができた。
お母さんは何度も何度も、頭を下げるものだから少し困ってしまったけれど、ゆりちゃんと再会できたのなら何よりである。
「お姉ちゃんお兄ちゃん！ばいば〜い！」
鐵腸さんと2人で親子を見送っていると、気づけば時刻は陽が沈む時間になっていた。
まだ帰る気分でもなく、かといって少し疲れたので鐵腸さんと先の臨海公園のベンチで夕焼けをぼうっと眺める。
「ゆりちゃん、可愛かったですね」
「子ども好きなのか？」
「もちろんです！子どもの扱いはあまり得意じゃないけど、笑顔を見る度に幸せな気持ちになります」
「なら、将来子を育みたいという願望があるのか？」
「え？う〜ん…どうだろ…、なんだか遠い未来のことのようで想像つかないというか…。鐵腸さんはどうなんですか？」
「俺は…_________」
鐵腸さんはそこで一時停止した。
そしてじっと、ぼーっと遠くを眺めるように私のことを見つめる。
「……お前の子は物凄く可愛いんだろうな」
「え？」
「男でも女でもいい。Aみたいに、笑顔が素敵な子になるだろう」
「え…？あ、はい…ありがとうございます…？」
子を育みたいか否かの質問はどこへ行ったらのやら。
いや、私が質問を質問で返したのがいけなかったのかもしれない。
そうだとしても、少し頰を赤く染めながら熱烈な視線をで見つめてくる鐵腸さんには、動揺を隠しきれない。私まで顔が熱くなってきている。
「_______あっ」
優しく手を握られて、手首に軽く口づけを落とされた。
なんだか、自意識過剰かもしれなくて憶測を甚だしいところだけど、鐵腸さんの思っていることがなんとなくわかってきたような気がした。
溢れんばかりの愛情表現に、ただ驚いて小さく声を上げることしかできない。
そんな私を見て、鐵腸さんは慈しむように優しく微笑んだ。
「つい、こんな我儘を思ってしまった。
ずっと先の将来もお前が隣にいて互いに愛を確かめ合い、それを形としてこの世に残したい、と」
何も言えなかった。
それがどういうことなのか、理解してしまった瞬間燃えるような恥ずかしさで口をぽかんと開けることしかできなかった。
そしてその後、互いの自宅に何事もなかったかのように帰るのだった。
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
