お疲れ様の貴方に⓷ ページ38
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「……せめて着替えさせてください」
「別に私には見えませんよ、着ても着なくても変わりません。
それにその気になれば服なんて脱がせますから、本当に何も変わりませんよ」
その気になれば…？！
否、何も変わらないってそんなことないでしょうに。
だけど確かにその気になれば脱がされてしまうのは、過去の経験から痛いほど知っている。
そして目の前に条野さんがいる時点で、逃げられないことだって_______。
毛布をさらにぎゅっと身に纏って、まるで自分のものではなかったかのようにベッドの上に恐る恐る座った。
向かい合わせの体制になると、条野さんは寝ぼけているのか、少しぼ〜っとしているようだった。
そしてゆっくりと身体を此方に預けてくる。
「じょ、条野さん…？」
「……撫でてくれませんか」
「えっ？」
「いいから」
最後の言葉に若干圧を感じて咄嗟に条野さんの髪に触れた。
ふわっとした銀髪を優しく撫でると、さらさらとした髪にこっちまで心地よくなってしまいそうだった。
「…貴女に会えなかったのが一番辛かった」
不意に囁かれた弱々しい言葉は、吐息も相まってくすぐったかった。
そうですか、と返す程、正直心に余裕がなかった。
そんなことを言われてしまったら、どうしようもなくなってしまう。
私はただ、言われるがままに頭を撫でることしかできなかった。
「Aさん…」
「んむっ……！？」
唐突に離れたかと思えば、頬を両手で添えられてゆっくりと接吻をされる。
舌を入れるものでも、啄むものでもない、ただ柔らかい唇同士を温度の確かめるようにあてているだけのようなものだった。
何もしないって言ったのに。
「今日は一緒に寝てください。
会えなかった分、貴女に甘えさせてくださいね」
「いやっ、ちょっと待っ________」
私の静止をガン無視して、逃れられないくらいの力で抱きしめられてまた布団に吸い込まれていった。
条野さんは狼狽える私を見ず知らず、速攻深い眠りについてしまった。
それがまた可愛らしくて、起こすのも忍びないくらい心地良さそうに寝ているのが困る。
そして私ほどよい温かさに包まれて、眠りについてしまった。
翌朝、このことを忘れてしまっていた私の悲鳴で起こされた条野さんは、少々不愉快そうに目を覚ましたのだった。
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
