12、お疲れ様の貴方に*条野採菊 ページ36
Aside
某日、定時に差し掛かる頃。
私と輝子さんは暇を持て余しながら、たわいない世間話をしていた。
「条野さん、全然帰ってきませんね…」
今、話題に出てきた条野さんはとある案件により、県外の軍事機関に招集をかけられており、出張中の身である。
そしてかれこれ2週間も帰ってきていない。
「多忙を極めているらしいな。ククク…！彼奴の情けない泣きっ面をこの目で見てみたいものじゃ…！」
「いや…流石に条野さんが情けない泣きっ面なんて…。弱音も吐かなさそうじゃないですか」
悪い顔をしながら楽しそうにくつくつと笑う輝子さんに持論を呈すると、つまらんやつじゃのう…。と呆れたように据わった目でこちらを一瞥した。
そんなことを言われても、条野さんはどうしたって冷静沈着で物事を円滑に進め、余裕の顔で済ませているイメージしか想像できない。
情けない条野さんは私の想像上では生きていない。
「ま、そのうち帰ってくるじゃろ。清ませた顔でな」
そう一言去り際に言った輝子さんは、窓の外から照らされる夕陽を浴びつつ事務所を後にした。
「私も帰るか…」
▲▽▲
「はぁ〜…。今日もお疲れ様だ〜」
帰宅後、少し疲れた体で風呂に入り、晩御飯を作っては食すなどと、一通りの家事を終わらせて下着を身につけただけの格好でベッドにダイブすると、一気に疲労が感じられた。
明日は喜ばしいことに非番だ。
ちょっとした高揚感でいながら布団に身を包むと、心地よい微睡で脳が満たされていった。
「(条野さんも疲れていないかな…)」
そんなことを頭の片隅程度に考えていると、すぐに意識を失うようにして深い眠りについていた。
▲▽▲
「んぅ…。うぅ…？」
腹部に違和感を感じ、少しだけ意識がはっきりとした。
次第に違和感は背中からの抱擁のような温かさとなり、さらには規則正しい寝息まで頭上から感じられる程度だった。
「ひぇっ…？！」
意識が完全に目覚めていながらも、寝起き特有の脳内処理のおぼつかなさで、誰とまで問うことができず、小さな悲鳴をあげた。
そう、違和感の正体は眠る私に抱きつく”誰か”なのである。
咄嗟に体が動く前に思ったことは戸締りのことだ。
絶対にした筈。戸締りの重要さはイチ警察である私ならば十分すぎるほど理解している。
それだから戸締りはしたのだ。なのにどうして_______。
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
