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23、明朝の目覚め ページ24

冷たい__________。


けれども熱い、そして苦しい。




「____!、____A!」



気持ちの悪い感覚で目を覚ますと、目の前には末広さんの顔があった。


目を覚ましたと同時に、末広さんの表情が少し和らいだようだった。




「す、えひろ…さん…?」


「子ども達なら全員無事に保護された。
犯人も今逮捕されたところだ。…よく頑張ったな。」




私を抱えたまま、末広さんは私の頭を撫でてくれた。




私も末広さんもびしょ濡れだった。

どうやら私は末広さんに船が自爆する感一発のところであの部屋から拾われ、助けられていたらしい。



少し空が明るくなった港でパトカーのサイレンが鳴り響く中、私は心の中で安堵していた。









_____________しかし、私の身体は依然としたままだった。





「A…、苦しいのか?大丈夫か?」


「はぁっ…、はぁっ…あついっ、のに…さむいっ…
きもち、わるく…なってっ…」




異能力による負荷。

今日はあまりにも人数を増やし過ぎた。
これまでにないくらい身体に負荷がかかってしまったようだ。



苦しさのあまり、思わず末広さんの身体に縋り付く。





「________________Aっ…」





その瞬間、唇に初めての感触がした。



末広さんの顔が見えないくらい近くにあって、身体もぴったりと密着していた。



そして何度も何度も繰り返される唇の感触のたび、全身の感覚が強張ってしまいながら、それが気持ちの良い感覚に変換されていく。


先程までの不快感がその気持ち良さで満たされて次第に消えかかりそうだった。




何をされているのか、その時の自分には頭が真っ白になっていたようで理解できていなかった。




「んぅっ、はぁ…んっ…、んぁっ……。
すぇ、ひろさんっ……?」



「…接吻というものは気持ち良いものだと聞いた。
今気持ちの悪い感覚になっているお前に効果的かと思って…。」



「……それ、何の情報…?」



「隊長の部屋を掃除していたらそのような旨が記載されてある本が見つかった。」







____________________なんだそれ、よくわからん。







「体調はもう平気か?」


「多少は…。…このまま寝てしまってもいいですか?」


「あぁ、俺が運んでいく。」


「はい…ありがとうございます……。」






ゆりかごのように揺らされながら、夜の潮の匂いと共に意識が薄れていった明朝の横浜の港。




初の現場の任務は成功だった。

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ラザニア太郎(プロフ) - 結愛さん» 結愛さん初めまして、コメントありがとうございます!日々の楽しみになっているとは、とても光栄に思えます😌よろしければ短編集やTwitterでの夢絵などもご覧いただけたら幸いです。これからの更新も気長に待ってください‼️ (2023年2月22日 21時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいですけれど無理もなさらずに (2023年2月22日 21時) (レス) id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 最高かよ(吐血)by猟犬大好き人間 (2021年8月11日 14時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
雨降(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2021年8月4日 17時) (レス) id: c97a588bdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラザニア太郎 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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