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18、はじめての任務 ページ19

Aside








ほぼ毎日の筋トレ、やる度辛い負荷がかかる異能力の鍛錬、苦手な勉強、月一のよくわからない手術…!
プラス事務仕事!!




こんな日々が3ヶ月過ぎっていった。




気づけば私は人並み外れた身体を得ていたらしい。


………他のみんなには手も足も出ないけど。









「A君、この3ヶ月よく頑張った。
君に現場での任務を与えたいと思う。」



「現場…??前線で戦うということですか?」



「然り、俺も同行する。」



後ろから何かと思うと末広さんの声が聞こえた。




「えっ…?でも私まだ剣もまともに使えたことないし…?!」



「心配しなくてもよいぞ!!
今回の任務は大して大変なものでもない、日常茶飯事みたいなことだ!
それに鐡腸もついておる、大丈夫だ。」





そう言われて末広さんをチラッと見ると、親指を立ててグッドサインを送ってくれた。




「そうですか!!ならばこの3ヶ月の成果、存分に発揮してきます!!」



「うむ!期待しておるぞ!!」









深夜2時。



場所は、コンビナートに囲まれている静かな港。







「今回の任務は、異能集団による人身売買を食い止めること。
子どもたちを乗せた貨物船がここまで来る。
そこで奇襲をしかける。」




「その何処が”大したことない”なのよ…!不安で堪らないんですけど…?!」





初の現場での任務でこれ?!ハードル高すぎでしょ?!

そうして涙目になっていた。





すると肩に大きくて無骨な手が置かれる。






「大丈夫だ、俺がついている。
俺は敵の頭を叩く、お前は子ども達を救助してくれ。
終わったら俺もそっちに行く。」





「……はい!」






普段天然で筋トレにしか興味なさそうな末広さんがこれまでにないくらい頼もしく見えた。






私も負けじと涙を拭って、夜の海を睨む。








子ども達が待っている。
一刻も早く助けに行かないと。







そうして暗い海の中、一つの船が視界に映った。







「行くぞ。」



「?、まだこっちまで来てなッ…ってちょちょちょちょちょちょ末広さん?!」





末広さんは私を担いで剣を構えた。





「異能力_____『雪中梅』。」






構えた剣が貨物船まで伸びたと思いきや、身体が吸い込まれるようそこへ向かった。







潮風が肌に染みる_________。









そう感じた時には敵の陣地だった。

19、奇襲→←17、負荷



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ラザニア太郎(プロフ) - 結愛さん» 結愛さん初めまして、コメントありがとうございます!日々の楽しみになっているとは、とても光栄に思えます😌よろしければ短編集やTwitterでの夢絵などもご覧いただけたら幸いです。これからの更新も気長に待ってください‼️ (2023年2月22日 21時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいですけれど無理もなさらずに (2023年2月22日 21時) (レス) id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 最高かよ(吐血)by猟犬大好き人間 (2021年8月11日 14時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
雨降(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2021年8月4日 17時) (レス) id: c97a588bdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラザニア太郎 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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