愛し君への彼氏面�� ページ6
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「こんばんは、私のAさんがいつもお世話になっています。
お楽しみのところ申し訳ないのですが、彼女がここに留まる理由はこれ以上ないので早々に失礼致しますね」
「えっ、待って。待ってください条野さん…！
私付き合った覚えは…_____んっ？！んんっ！んーっ？！」
条野さんは動揺する彼女の口を手で塞いで、強引に立ち上がらせる。
彼女の友人等も男性側も、突然の事態に騒然としていた。
なによりも一番この事態に納得がいっていないのは、例の優しい雰囲気の男性だった。彼は豹変し、声を荒げて条野さんに問い詰める。
「ちょっと待てよ！いきなり出てきて彼氏とかどういうことだよ？！」
「全くもってそうだ。Aと添い遂げる男は俺であるというのに」
「いやアンタ誰？！」
「俺は末広鐵腸。Aの彼氏だ」
「ハァ？！」
鐵腸さんも条野さんに乗じて騒動に参戦した。
彼女はこの異様な光景を前にして、ただただ目を丸くして条野さんに抱えられたままだ。
そして鐵腸さんは、如何にも気に入らなさそうな顔をして彼女の手を引く。
「此奴はお前の男ではない。俺がお前のものである筈だ。
だからA、一緒に帰ろう」
「んんっ！？んーん！」
「こんな強引な方、存じ上げませんよねぇ？
さぁ、早く帰りますよ。今夜は二人で過ごしましょう」
「んーん！！」
口を塞がれ動きを制御されている彼女は、涙目になりながら首を横に振ることしかできなかった。
凄まじい光景だ。
誰もがひそひそと事の異様さを噂している。彼女の友人であろう女性達は、完全に青ざめていた。
それもそうだ。彼氏はいないであろうと合コン誘い、来てくれたと思えば、いつのまにかその友人が見知らぬ大人二人に囲まれていたのだから。
このままではいけない。
大体、鐵腸さんと条野さんの彼氏役が身に入りすぎているというか、本音が混じって本気になりすぎだ。
此処は譲れとばかりに殺気で威嚇し合っている。もう二人の顔が怖い。これから何をしだすのかと、冷や汗が止まらなくなった。
そして俺は漸く重い足を踏み出した。
「も、もういいでしょ？！帰りましょう！」
「またなんか増えたッ？！今度は誰なんだよ！！」
「ええっ？！お、俺は…___！」
半ば涙目の男性が俺に向かって怒鳴った。
そして条野さんの言葉を思い出す。これは彼女の身内を装った作戦であることを。
動揺の最中、俺は必死に頭を働かせた。
「お、俺は…この子のお父さんだ！！」
「絶対嘘だろ！！」
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ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» ありがとうございます…！ぜひ仲良くしてください^ ^ (6月3日 15時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - Twitterありがとうございます！！絵も可愛いですー！！ (6月3日 12時) (レス) id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» はじめまして、コメントありがとうございます^ ^お褒めいただいて大変嬉しいです！Twitterの方も先程承認しました。何もかも低倍速ですが、どうぞよろしくお願いします…！ (6月3日 11時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - ラザニア様の小説面白くて時間を忘れて読み進めてしまいました！応援してますー！Twitterの方あと、フォローさせて頂きました！ (6月3日 11時) (レス) @page1 id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - リアリスさん» 初めまして、コメントありがとうございます。本来攻めである側や、男側が何らかの拍子で弱っちゃうシチュがたまらんく性癖で…！いくつか書いてるのですが、そのようなご感想いただけてよかったです！ありがとうございます！ (2023年3月27日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2022年12月14日 10時
