繋いだ温もりを離さずに�� ページ30
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「貴女の言い訳なんて逐一聞いてられません。
ただ私は鐵腸さんの所へ行く貴女が許せないだけ。本能で動いたというのであれば、今度は私を求めるように貴女の身体も心も、全て私で上書きして仕舞えばいい。
このように縛り上げて無理矢理犯すことだって、もう何も思いません。いくら非道なやり方でも貴女が欲しいと、今回のことで自覚させられましたから」
「な、何を言っ____」
言葉だけでも抵抗しようとした瞬間、条野さんは私の口を接吻で塞いでしまった。
何度も角度を変えながら食むような接吻で、何処かもどかしさを覚える。それに応じて下腹部が反応し、思わず両脚が内側に閉じると、今度は私が条野さんを拘束するような形になってしまう。
絶妙に長い接吻から解放され、酸素を取り込もうと呼吸が乱れた。そんな私を条野さんは慈しむように抱きしめると、子どもを宥めるような優しい声で此方に問いかける。
「ねぇ、もういいでしょう？
正直な話、何度も寸前まで攻められて良い気ではいられなかったのではありませんか？」
教えてくださいよ。と、条野さんは私の耳元で囁きながら、片膝で強めに股座を突かれた。
その瞬間、背筋に電流が走ったかのように、身体がびくん、としなる。言葉にならない嬌声だけが部屋に響く。
反応した身体が熱くなり、頭が真っ白になってふわふわとした感覚に陥る。そんな私の様子に条野さんはくつくつと笑った。
「やはり身体は正直なんですね、本当に分かり易い人…。
ですが身体とは別に、嫌がる貴女を襲うのは本意ではありません。
なので先程言っていた薬を使います。
大丈夫。ちょっとだけ、Aさんの気持ちが変わる程度の物ですから。心配ありませんよ」
「いやぁ…やめてっ…！」
条野さんが私の口元に運んできた物は、如何にも怪しい桃色の液体が入っている瓶だった。
顔を逸らすと、条野さんは無言で強引に私の顎を掴み、僅かな抵抗をも塞いだ。
今度こそ本気なのだろう。本当にあらやる非道な手を使う気なんだ。
気がつけばスカートも途中まで下ろされて、隊服の下にあるワイシャツの牡丹も全て解かれている。まともに纏っている物は下着くらいだ。
たった今、男女の一線というものの境界線に置かれている。毎度のことだが、こうも簡単に押し倒されて相手が良い気なると、自身の弱さが自覚させられるのだ。否、相手が悪すぎるというのもあるけれど。
恋人ではないのに、呆気なく身体を奪われて良いのだろうか。
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ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» ありがとうございます…！ぜひ仲良くしてください^ ^ (6月3日 15時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - Twitterありがとうございます！！絵も可愛いですー！！ (6月3日 12時) (レス) id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» はじめまして、コメントありがとうございます^ ^お褒めいただいて大変嬉しいです！Twitterの方も先程承認しました。何もかも低倍速ですが、どうぞよろしくお願いします…！ (6月3日 11時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - ラザニア様の小説面白くて時間を忘れて読み進めてしまいました！応援してますー！Twitterの方あと、フォローさせて頂きました！ (6月3日 11時) (レス) @page1 id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - リアリスさん» 初めまして、コメントありがとうございます。本来攻めである側や、男側が何らかの拍子で弱っちゃうシチュがたまらんく性癖で…！いくつか書いてるのですが、そのようなご感想いただけてよかったです！ありがとうございます！ (2023年3月27日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2022年12月14日 10時
