◎ ページ37
蝉side
貴「殺してください…っ。」
震える声で、震えた手を俺に添えながら、涙を流して放った言葉、。
『殺してください』
こんなにも、手強い相手は居なかった今まで
今まで殺し屋をしてきたのに、こんなに感情を揺さぶられるのは初めてだ。
もう一層の事こいつの代わりに俺が死のうか…って思ったのも初めて、
気づけば、無意識に…
蝉『…＿＿＿…山田涼介…』
貴「…＿＿？」
蝉『俺の本名』
貴「山田…っ、涼介…さん？」
無意識に、こいつにくっつけていたナイフを俺は外してしまった、。
・
・
俺は今血１つついてないレインコートにナイフを持って路地裏を歩いている、
お昼真っ只中、
俺は明らかに怪しい奴だ、でもそんなの気にしない
俺の足は岩西の所へと向かっていた、
怒られる…いや、殺されるかもしれない
だって、俺は初めて依頼を、仕事を失敗したから
・
岩西『おお、早かった…なってなんでまだレインコートを着てる 笑』
蝉『殺せなかった』
岩西『…＿＿＿は？』
蝉『殺せなかった、』
岩西『は？お前…小娘すら殺せなくなったのか？あ゛？』
岩西は今までにないくらい怒った顔で、今までにないくらいの力で俺を殴った、。
岩西『お前もしかして…っ、あの小娘の事好きなのか！』
蝉『そんなんじゃねーけどよ…』
岩西『なんだぁ！同情してんのか、！？表社会の奴に！苦労も知らずに生きてきた奴に！』
蝉『そんなん分かんねーだろ！！俺らと同じくらい苦労してきた奴もいる、』
蝉『増しては俺らよりも弱いのに』
気づけば俺も声をあげていた、
もういい、殺されてもいい、
あいつを殺すよりマシだ
岩西『…＿＿＿っ、お前とは…いいコンビだと思ってたのによ…』
蝉『悪かったな…』
・
ﾊﾞﾝｯ！
貴「はぁはぁはぁ…っ、蝉さ、…っ、」
蝉『お前…っ、なんでここにいんだよ』
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みか(プロフ) - 涼介 LOVEさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年12月12日 21時) (
レス) id: b09423f726 (このIDを非表示/違反報告)
涼介 LOVE - すごく、面白いです！更新がんばってください！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 02a220691a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みか | 作成日時：2017年10月9日 19時
