〇 ページ36
誰に殺されようともうどうでも良かった
けれどこんなに悲しいのは何故なんだろう
こんなに涙を止められないのは何故なんだろう
それは…私が蝉さんのこと好きだから…っ。
あともう一つ…、
蝉さんもなんだか辛そうだったから、。
なんで、蝉さんが辛そうなの…、。
貴「蝉さ…ん。」
微かな声で呼ぶと、さらにナイフをグッと押し込まれた、。
でも、決して傷をつけることはなかった。
なんだか、蝉さんなら私を殺すことはしないんじゃないか…、。
不安の中、そう頭の中で思う自分がいた。
貴「蝉さんは…っ、殺し屋なんですか？」
蝉『…＿＿＿喋んな』
貴「死ぬ前に…っ、聞きたいんです…」
あれ？私ほっとしてる？
涙を流しながら、怖くて体が震えてる中、なんだかほっとしている自分がいた、。
蝉『…＿＿っ、そう、俺は殺し屋だ』
貴「私を殺せって…っ、私の親ですか…？」
蝉『…＿＿＿っ、』
そう聞くと、蝉さんの目が少しｸﾞﾗｯと揺れた
貴「ごめんなさい…っ」
蝉『なんで…お前が謝んだよ』
貴「…＿＿＿っ、私の親が…こんなこと頼んじゃって、私が恨まれる事無ければ…蝉さんが…苦しむことはなかったのに…。」
蝉『…＿＿…っ！これが俺の仕事だ！』
貴「蝉さんは…っ、殺し屋じゃない…。私の中では…、“ ヒーロー ”です」
蝉『…＿＿＿っ、！！やめろ…っ』
貴「でも…蝉さんも私を殺さなきゃ…怒られちゃうんですよね…？」
貴「…＿＿＿っ、だから殺してください」
蝉『…＿＿＿、怖いくせにカッコつけんなよ…』
涙も止まらないし、体の震えも止まらないし、声の震えも止まらないけれど、。
やっぱり、蝉さんは私の思った通り優しいひとだった。
だから、蝉さんに殺されるのが1番幸せなのかもしれない、。
蝉さんの本当の姿知れたような気がした、。
貴「でも…っ、お願いがあります…」
貴「最後に…私の名前呼んでください」
蝉さんが私の名前呼んでくれたことなかったから…、。
聞きたいな…なんて、。
蝉『…＿＿＿＿…っ、A…っ』
貴「ふふ…/ ありがと…う、ございます」
貴「蝉さん…っ、」
最後にゆっくり蝉さんの手から自分の片手を抜いて蝉さんのほっぺたへゆっくりと触れた、。
蝉さんは、私の腕を捉えようとすることもなく私のすることに応じてくれた、。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか(プロフ) - 涼介 LOVEさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年12月12日 21時) (
レス) id: b09423f726 (このIDを非表示/違反報告)
涼介 LOVE - すごく、面白いです！更新がんばってください！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 02a220691a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みか | 作成日時：2017年10月9日 19時
