〇 ページ30
涙を一生懸命止めながら蝉さんの後ろをよちよち付いて行く私、。
何も話さないし、並んで歩いているわけじゃないけどなんだか胸がほっとした、。
蝉『腹減ったか？』
貴「え、！？私は全然…美味しいお粥食べましたし」
蝉『…＿＿＿＿ｯ、。そ、。じゃああのクソガキになんか買って行ってやるか』
そう言って私の手を掴み、コンビニへと入っていった、。
糞ガキって侑李の事…、。
そう思うと心がｷｭｯと締め付けられた、。
・
・
てくてくの蝉さんの後ろを付いていくと、何個かお菓子を取って私に見せてくる。
蝉『あいつ、こーいう物嫌いか？』
貴「あ…っ、好きだと思います」
そう言うとまた歩き出してレジへと向かった、。
貴「あの！私払います」
自分の弟の分だし、たしかポケットに少しだけお金がっ！
って探しているあいだに、。
店「ありがとうございました」
貴「え、あの！」
蝉さんはいつの間にか外に出ていて、私の方をチラッと睨んで歩いていってしまった、。
あ！行かなきゃ…、。
私も急いで、跡を追って、蝉さんを少し引っ張った。
蝉『…＿＿＿…なんだよ、』
貴「あの、。ありがとうございました！」
蝉『…＿＿＿…っ、。』
貴「明日家に侑李と帰ります。さっき聞いたんですけど侑李親に内緒で家出ていっちゃったみたいで」
貴「鍵ももらって私の家も開けてもらうようにお願いしてみます。」
貴「本当にありがとうございました…」
蝉『お前…、危なかっしい』
貴「…＿＿＿へ？」
蝉『もし、なんかあったら…っ、。』
貴「…＿＿？」
蝉『いつでも俺ん家来ていいから…っ、。』
貴「…＿＿＿＿＿＿…っ/」
蝉さん…、。だめだ、泣いちゃいそう、
嬉しくて…、。
言いにくそうにして思いを伝えてくれようとする蝉さんがなんだか可愛かった。
不思議なオーラをまとって、笑わなくて、一つ一つの言葉が冷たくて…。
でも、すごく優しい人、。
蝉『は、？うざ…＿＿＿っ、』
貴「ご、ごめんなさい…/」
私の顔を見てうざそうにする蝉さん、。
必死に顔を覚まそうとするけれど、もっと熱くなるのが自分でも分かった、。
蝉『はぁ…＿＿＿、。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか(プロフ) - 涼介 LOVEさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年12月12日 21時) (
レス) id: b09423f726 (このIDを非表示/違反報告)
涼介 LOVE - すごく、面白いです！更新がんばってください！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 02a220691a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みか | 作成日時：2017年10月9日 19時
