8 ページ9
次の日、ポートマフィア地下の薬i物班実験室。
中也くんの所に行こう、だなんて思ってたけどそんな必要もなく。とある組織と対峙した時の遺留物に付着した薬i物が何か調べてくれとあっちから要件を持ってきた。
「此奴に着いた薬i物を調べてくれ。
拳銃の持ち手に付着してる筈だ。」
拳銃の入ったチャック付きの袋と、この辺一帯の組織が取り扱っている薬の資料リストを渡される。
筆で少し拭き取って、検査機にかける。
これで結果が出なかったらその他の調査方法に変える。これの繰り返しだ。
「どの位で出る?」
「25分、早くて15分といった所かな」
「なら此処で待たせて貰うわ」
あ〜。と言いながら丸椅子に座る。今日はずっと忙しくてあっちに行ったりこっちに行ったりで大変だったらしい。
「お茶でもいれる?」
「あ〜、気遣い有難な。悪ィ、頼むわ」
結果が出るまであと10分はかかる。
お茶をいれるくらいの時間はあった。
「…ねえ中也くん」
「ンだよ」
「相談があって」
もちろん昨晩の事について。どう考えても頼れるのは中也くんだけで。
「それは組織についての相談か?手前の人生についての相談か?」
「うーん、後者、かな」
「…わーったよ。」
今夜いつものバーに行ってろ。
仕事を片してから手前の話は聞いてやる。
その代わり1杯奢れよ。
そう言ってお茶を啜った。
悩んだ夜はよく彼に話を聞いてもらっている。
彼は友達に対してはとても優しい男なのだ。
ーーーーー
1000hit ありがとうございます
タグランキング一位もありがとうございます
コメント、高評価頂けると励みになります(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うちゃ(プロフ) - 痛い奴さん» ありがとうございますᐡ ߹𖥦߹ ᐡ書けるだけ頑張ろうと思うのでよろしくお願いします( ^> ̫ < )b (2023年3月21日 9時) (レス) id: ffead421d0 (このIDを非表示/違反報告)
痛い奴(プロフ) - 凄く面白い作品ですね(*^^*) 一つ一つの描写も丁寧で読み応えがあります。更新頑張ってください! (2023年3月21日 2時) (レス) id: 366cb98bc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うちゃ | 作成日時:2023年3月19日 11時