5 神域?神域とはなんぞや ページ5
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ん?何処だここ
あれ、デジャヴ?デジャヴってやつ?
なんか真っ白な空間。空は曇ってて雪が降ってるけど
小雪「ねえ」
雪「え?」
びっくりした。何処から声が聞こえたと思ったら昔、自分の書いた擬人化した刀が目の前に立っていたから
え、なんで?
小雪「ふふ、なんでって顔してるね。うーん、なんでだろうねぇ。ふふ」ニコニコ
うわー自分で生み出したんだけど、顔が良い←
めちゃめちゃ綺麗。美しい←
小雪「僕は小雪藤四郎。僕は、君に作られたんだよ?あ、正確に言うと前前世の君に、だけど」
はい?え、どゆこと?前前世?ワッツ?
小雪「うーんとね、兎に角器は違えど君の魂が作ったの。それで僕は小雪藤四郎っていう刀の付喪神」
へー。前前世の僕が。なんか、すごい
てか、
雪「つくもがみ?」
え付喪神って、あの、アレでしょ?語彙力ないけど、アレでしょ?人間に長い間大切にされると魂が宿るっていう、あの、アレでしょ?←
小雪「そうそう。それが付喪神だよ。それでね、僕はそれの本霊なんだ」
雪「へ〜」
本霊ってなんぞや←
小雪「君は僕を作ってくれたいわば父親の様な、いや母親の様な存在なのに。今世は君、自 殺しちゃって。もう、命は大切にしなきゃだよお母さん。…ふふ」
雪「お、お母さん?」
oh…未成年の僕には僕より年上のイケメン美女青年に言われるの、ちょっと精神的ダメージがデカイな
小雪「それでね、君は命を若いのに手放しちゃった。だから、僕の分霊の代わりに生きてもらえないかなって思ったの」
んん?第二の人生的な?そういうことかな?いや、刀だから刀生か
小雪「最近ね、僕の分霊が辛いって言ってきて本霊である僕の中に戻りたいらしいんだ。だから君が分霊の代わりに生きてくれると、本霊の僕としても、分霊の僕としても、君としても、良いと思うんだ。一石三鳥でしょ?」
雪「うーん…」
小雪「本霊の僕としては、一度生を捨てた君に生を捨てようとした分霊の僕を救ってほしいんだよね」
救う?僕に出来るの?
小雪「うん。大丈夫。分霊の僕は君と同じように酷いことをされてきた。だからこそ、同じ思いをした君に救ってほしいの。お願い」
……そこまで言われちゃあ、ねえ
雪「……いいよ」
小雪「ありがとう!嬉しいよ!じゃあ早速で悪いんだけど、一刻も早く分霊の体に入ってくれるかな?あまり長い間僕の、いや付喪神の神域にいると君の魂死んじゃうからさ。あっはっは」
雪「いやそれ先に言おうぜ!!?」
6 わーいち兄が見えるー。ここはあの世かなー。でもやっと会えて、嬉しい…なぁ(嬉泣)→←4 トリップー♪
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作者名:こしあんのお餅 | 作成日時:2019年12月14日 18時