神賀桜羅英梨花の異常な日常

13話 ページ22

電子音がなっている。
ここは、ダークマターが地球に置いた「サナーク星脱走皇太子・皇女捕獲隊」(略して「SDC])の拠点である。
とは言え、見た目はボロ家である。
「おい、これここに置けんのか？」
「あ、いけるいける。」
「バカ！それじゃこれ、どこにおくのよ！！」
「マジで狭いな…、なんとかなんねぇのか？」
文句を言っているのは隊員NO，２、ゲダドだ。特徴はスキンヘッド。
もう１人の金髪を短く刈った男がドルNO,３のサルトラ。そして、NO,4であり、サルトラの姉サルラは弟の頭を引っぱたいている。
３人が文句を言っていると「ごちゃごちゃ言うな。」と叱責が飛んだ。
「ロドルかよ…。」
「ゲダド、文句があるなら上に直接言え。」
ゲダドは舌打ちをする。
ロドルこそ、この小隊のNO,1、司令塔である。
「あと２人くるんだよねぇ？」
サルラがロドルに尋ねる。
「あぁ、捕獲のプロがな。」
「ロックラリー君とサラエオちゃんね・・・。」
ゲダドが嫌味ったらしい言い方でいう。
「そーいえば仲悪いんだっけ？」
「やかましい。」
「…、女の子に向かって『やかましい。』なんて！？」
「俺がお前のことを可愛い女の子だと思ってると思うか？『狂犬』さん。」
「そのあだ名で呼ぶなー！！！」
「まあ、間違ってないよｎ…、ぐふっ！？」
弟の腹に完璧なボディブローがきまる。
「静かにしろ。俺達の目標は奴らを捕まえることだ。」
「分かってる。」
「分かってるわよ。」
「もちろん、俺も。」
４人は一斉に首を縦に振った。

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