秘密を共に～Our Secret～ (ページ25)

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Secret24 ページ25

貴方「え?どういうこと?」

さっきのは、嘘ってこと

貴方「まさか、さっきのは全部嘘？」

男子「そうだよ、諦めたってことも嘘だよ」

貴方「そんな……」

男子「で、どうする？俺と付き合う？」

貴方「だから、私はあなたと付き合うことはできません!!」

この人、いつ諦めてくれるんやろ

男子「俺は、小瀧よりも幸せにしてあげれるよ」

貴方「私は、望とが幸せなの」

男子「どうしても嫌だって言うなら………」

男子は、ポケットからナイフを取り出した

男子「死んでもらうよ、Aちゃん」

怖くなって逃げようとしたが、すぐに捕まった

貴方「は、離して!!」

腕を振り退けようとしたが、男女の力の差でビクともしなかった

貴方「お願いやめて」

男子「大丈夫だよ、君が死んだあとに俺も死ぬから」

怖くて、二度と望に会えなくなると思うと涙が出た

男子「泣いてるんだ～かわいい」

男子は涙を舌で舐めた

男子「ホンマ、その顔かわいいな」

次の瞬間、唇に柔らかいものが当たった

え、キスされた

男子「じゃあね、Aちゃん」

男子がナイフを振り上げた

ずっとスローモーションに見える

ああ、結局望に気持ち伝えられなかったな

小さいころの記憶を思い出した

幼望『Aが危ないときは、俺の名前を呼びな!!どこにいても、すぐ飛んでくるで!!』

そんなこと、言ってたな

もし、呼んだら来るかな………

望を信じて、最後の勇気を振り絞って声を出した

貴方「助けて望!!!」