赤司くんの【元】彼女は烏野高校にいます

１０話 ページ12

あれから 数分たった頃

黒子『妃さん
そろそろ泣き止んでください』

と言ってくれた黒子くんも泣いていて

私「そういう 黒子くんもまだ泣いてるじゃん」

黒子『…
それを言われると 何も言い返せないです』

私「ふふっ
あの 黒子くん 聞いてくれる？」

私は黒子くんに今日あったことを
話すことにした

黒子『はい なんでも聞きますから
ゆっくり 焦らず話してください』

私は黒子くんの優しさに
また涙が出そうになったが

流石に泣きすぎかな
と思い我慢することにした

私「今日 部活に行ったら
同じ1年生の新入部員の子が2人いて
みんな順番に自己紹介していって
もちろん私も自己紹介したよ
それで それで……ね」

私は我慢することが出来なかった
涙で声が震えてきて

言葉に詰まってしまった

黒子『大丈夫ですよ 焦らなくても
貴方が泣き止むまで待ちますから』

私はその言葉を聞いた時

あぁ 大丈夫だ

何に焦ってるんだ

黒子くんはちゃんと待ってくれる

誰よりも よく知ってるじゃん

そう思うと
自然と涙は止まっていて

私「ありがとう
もう大丈夫だよ
そしたら その新入部員の1人の子が
私のこと知ってて
征くんの彼女だよねって聞かれたの
私 聞かれた時
急に頭が真っ白になって
中学生の時の事 思い出しちゃって
その子は悪くないのに
逃げてきちゃった」

私が話し終わるまで

何も言わずに話を聞いてくれた黒子くん

私「あ でもね
今日は黒子くんと話して
たくさん泣いて
なんか スッキリしたからもう大丈夫なんだ」

私「だから

"ありがとう"」

ちゃんと話せてたかな？

多分 何言ってるか分からなかったよね



でも

私「連絡してくれて
電話してくれて
ちゃんと話してくれて
励ましてくれて」

私「本当にありがとう」

ちゃんと言えた

黒子くんは言っていたとおり
私が言い終わるまで
ずっと待っていてくれていた

黒子『ダメですね
今日は泣かされてばっかりです』

私「えぇ?! ご ごめん……」

黒子『いえ いいですよ
僕は感謝されるほどの事はしてませんよ』

私「他の人からしたらそうかもしれないけど」

私「私からしたらとても大切なことなんだ」

黒子『ぷっ あはははは』

何故か爆笑されてしまった

私「なんで笑ってるのよ」

黒子『いえ 昔から頑固だなって』

私「そうかな?」

黒子『はい …そろそろ寝て下さい
結構話し込みすぎてしまいました』

私「あ うん
おやすみなさい」

黒子「はい おやすみなさい」

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