【WT】もう1人のA級ソロ隊員の噺 (ページ27)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:42,604 hit

2ー15 ページ27

村上「でもやっぱりあの動きはすごかったよ。次はオレとも対戦してくれよ」

「もちろん、私でよければ」

空閑「おれもまたお願いするよ。すめらぎ先輩とはもっと戦いたいし」

「わかったわ。でも玉狛にいるときは私とばっかりじゃなくて、なるべく桐絵にお願いするのよ」

空閑「む、なぜだ？」

「『遊真は私の弟子なんだから横取りしないでよ！！』って言いながら私の首締めてきそうだから」

空閑「なるほど。おれの取り合いが始まってしまうな」

「うん、そう言うことにしておくね」

北添「玉狛は随分と賑やかだね〜」

村上「いやとんでもないこと言ってたと思うぞ、ゾエ」

犬飼「小南ちゃんと皇ちゃんに取り合いされるとか、これは羨ましい」

荒船「話がずれていってるな」

？「よう、随分と賑やかだな」

他愛もない会話に突然入り込んできたその声の主に一同は心底驚いた

荒船「じっ、迅さん！？」

迅「みんなおつかれ。も〜Aはひどいな〜。おっうまそうなもん食ってんじゃん」

影浦「一枚焼きますか？」

迅「いや、今日は遠慮しとくよ。遊真とAを迎えに来ただけだから」

「私頼んでないですよ」

迅「レイジさんから頼まれたんだよ。夜中に女の子が一人出歩くのはダメだって」

「そうですか」

空閑「おれがいるから一人じゃないぞ」

迅「遊真とAだけで帰るとなんか不安な未来が見えたから来たんだよ」

迅さんが言う不安な未来の内容が引っ掛かったが、とりあえずお会計を済ませる

「影浦先輩、美味しかったです、ご馳走様でした。」

影浦「おう、また来いよ」

「もちろんです」

遊真を連れて店内を出ようとしたが、迅さんを置いていきそうになった

まだ先輩たちと談笑しているらしい

「迅さん早くしてください、置いていきますよ、早くしてください」

迅「おいおい、そう急かすなよ。あと二回も言う必要あったか？」

「いつまでも来ないので強調したまでです」

迅「相変わらず冷たいなぁAは。昔は『悠くん悠くん』っておれのこと呼んで擦り寄ってきてたのに」

「なっ！！？」

呆れながら呼びにいったつもりが、まさかこんな不意打ちを食らうとは誰が予想できただろうか

自分でも顔に熱を帯びていくのが嫌でもわかった

空閑「へぇ、すめらぎ先輩そうだったんだ」

遊真もん迅さんと同じくニヤニヤしている

「うっ、うるさいっ！帰るよ！みなさんさようなら！！」

先輩達の顔も見ることなく私は堪らず歩き出した