【WT】もう1人のA級ソロ隊員の噺 (ページ20)

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荒船「ひっひぃぃ...皇っ..おまっその顔でそのワード使うのヤバすぎ」

「ありがとうございます」

荒船「いやっ、ふっ、褒めてねぇよ」

荒船先輩は涙目になっていた

ここまでウケるとは想定外だ

村上「まあ皇、カゲの頼みも聞いてやってくれないか」

「！...何でですか」

今まで黙っていた村上先輩が口を開いた

村上「確かにコイツは欲求不満かもしれないけど、お前もまだ時間あるだろう。相手してやってくれ」

影浦「おい」

「そうですが...」

時間はまだあるが復帰後初日にこの量をこなすのは正直きつい

どう断ろうかと口籠もっていると

空閑「おれはまだ時間大丈夫だよ。それにすめらぎ先輩とカゲ先輩の試合見たいし」

この後輩の一言で私が帰る選択肢は無くなった

遊真の得意げな顔が私の瞳に映る

この確信犯...

「っ、遊真がそう言うなら」

空閑「おっ、ありがとうすめらぎ先輩」

荒船「後輩には流石のお前でも甘いんだな」

「うるさいです」

影浦「じゃあやるぞ。もちろん30本だからな」

「だと思いました」

渋々準備をする

30本となると終わるのは7時くらいなる

とすると...

気の向かないまま考えていると、この試合の埋め合わせとなる一つの考えが降りてきた

これはもう実行するしかない

「あの先輩」

影浦「んだよ」

「一つ確認したいことがあるんですけど」

影浦「早く言え」

試合開始を遮られて少々不機嫌な彼

本当に戦闘狂だな

ほんの僅かな笑みを添えてこう言ってみる

「今日『かげうら』って開いてますか」