【WT】もう1人のA級ソロ隊員の噺 (ページ12)

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？「ねぇ！そこのキミ！」

いきなり話しかけてきた声に私は驚く

一体誰なんだと顔を上げると.....

全く知らないC級隊員の男がいた

しかも3人

年は私と同じか少し下くらいのように見える

甲田隊？とかいう人たちではなさそうだ

モブ1「いまヒマなの？だったらオレらとランク戦してくれない？」

モブ2「オレたち入隊してからそんな時間経ってないんだけどさ、早くB級に上がりたいんだよ」

モブ3「だからいいだろ？こっちは手抜いてあげるからさ。
ほら、キミ女の子だから笑」

上からの物言い。自分達が一番強いと思っている雰囲気。

なるほど。これがいわゆる『雑魚狩り』ってやつなのか
まさか私がその対象になるなんて...

無視することもできたがお慈悲で返事をしてあげる

「どちらの方と勝負すればいいんですか」

モブ1「え？話聞いてなかった？オレ『たち』って言ったんだけど」

モブ2「オレら一人一人で5本ずつで、キミは15本やるってこと」

モブ3「あ、さすがに多かった？でもオレたちと勝負できるいい機会だと思いなよ笑」

人にものを頼む側なのに、なぜこれほどまでに偉そうにできるのだろうか

理解に苦しむ

そもそもなんでこんな目に遭ってるんだろ私

とりあえず今の状況を考える

あ、そうか

私はここしばらくは本部に顔を出していない。

そして今は換装もしてないしずっと一人でここにいた..

どうやらC級隊員だと誤解されているようだ

それにしても間違えるかな普通

誤解を解いたら彼らは諦めるに違いない

その方が彼らにとってもいいはずだ

そう思って話しかけようとした

が

私の頭にはある意地悪な考えが浮かんだ

どうせ暇だし

まぁ...いいよね

飲み終わったサイダーの缶を捨て、はじめて彼らの目しっかり見る

「いいよ。早くブース入って」