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『聞きたい事…?』
こてん、と首を傾げるAちゃん。
その仕草に、少し、いや。
すげぇこの子可愛い、と感じてしまう。
「…うん、あのね」
息を大きく吸い、しっかりとAちゃんを見る。
「昨日の、外であろま達と話してた時。
少しだけど、内容が聞こえたんだよね」
ビクッと彼女は肩を揺らす。
明らかにおかしい、何か隠している。
そう思い、言葉を繋げる。
「単刀直入に聞くね。2つ聞きたいことがあるんだけど、まず一つ目。
俺が記憶喪失…って、本当?」
あ、と彼女は声を漏らす。
そして直ぐに俯き、小さく弱々しい声で
『…うん』
と言った。
「でも俺的にはあんまり実感ねぇんだよ。
あろま達の事覚えてるし、自分の事もちゃんと分かる。
で、もう一つ聞きたいこと」
スッと彼女の手を取り、続ける。
彼女はビクッと反応してから、少しだけ俺を見上げた。
くっそ、可愛いなこの子。
「…Aちゃんは…、俺の何?」
俺が目を覚ました時、まぁ昨日ね。
きっくん、って俺の事を呼んだ。
嬉しそうに、俺の傍に来て笑った。
俺と彼女は、少し親しい友達なんかじゃなく。
他の、もっと深い関係じゃないかな、なんて考えた。
彼女は、あ…、と呟き、苦しそうな表情でまた俯く。
そしてまた弱々しく言った。
『…ごめんなさい、今は…まだ言えないの』
「…は?今…ってどうゆう…」
ガラッと病室のドアが開く。
騒がしい3人が入ってきて、それ以上何も聞けなかった。
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ふらっち(プロフ) - うずらさん» 両思いやんクソうれぴよ。ピブー( ˇωˇ ) (2017年7月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ふらっちさん» 両思いだ(´・ω・`)やった(´・ω・`)(謎のテンション) (2017年7月10日 18時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» ありがとうございます…( ˇωˇ )お友達なりましょ…??( ˇωˇ )好きです…( ˇωˇ ) (2017年7月10日 15時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - めっさ面白い……(´・ω・`)作者さんとお友達になりたい(´・ω・`)すき(´・ω・`) (2017年7月10日 9時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - なーやさん» 読んで下さったんですか!?ありがとうございます…!!更新頑張りますね!! (2017年3月27日 16時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっち | 作成日時:2017年3月22日 18時