明日も空は青く綺麗で[きっくん]

40話 ページ45

見た目で歳も判断してはいけないことが分かった俺。

やったぜ!!!!
また一つ賢くなったぞ!!!!

じゃねぇよな!!!!
何言ってんだ俺は!!!!

『きっくん』

「うぇえええい!!!?」

俺の声に驚いたのか、ビクッと肩を揺らして瞬きをするA。
ごめん、多分俺の方がビビった。


『どうしたの?大丈夫?』

俺の反応が変で、ついに頭が逝ってしまったのか、と言うような顔。

ハッと何かに気づいたように息を吸い、体調が悪いのか、と額に手を置かれる。
冷たい。

「だ、大丈夫!!!!えっと、どうした?」

なんとなくAとの距離が近くて慌てて顔を背ける。
かっこわりぃ、ぜってぇ顔真っ赤。

『…いや、きっくんは眠くないの…?』

「え?あー…まぁ慣れてるからねぇ…」
(主にFBの動画ミスで起こされてるからか)

慣れって怖い。

『……そっか』

目を擦りながらそう言うAは、今にも寝そうで。

「A、眠いなら寝て良いよ?ベッド使って良いから」

こくん、と頷きベッドに移動してから、チラッと俺を見る。

『…一人?』

「…え、うん」

『……一人やだ…』

明らかに落ち込んだ様子を見せるA。
反則。無理。不意打ち過ぎ。可愛い。

「え、いや…でも、流石に一緒はまずいでしょ?ベッド一つしかないしね?」

『やーだー』

ポンポンとベッドの空いた場所を叩くA。


「はいはい、おやすみ」

近くに行き頭を撫でる。
多分寝てくれる。

うー、と唸っているAの目には、なんとなく。
不安に満ちているような気がした。

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