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「…ん、あ、れ…」

見慣れない天上。
知らないこんな所。

知らないにおい。
ここ、何処だ。


むくっと起き上がると、白い部屋に点滴。
消毒液のにおい。
…病院?

ガラッと扉が開く。
見慣れた3人は入ってきた。

「FB、あろま、えおえお…ッ」

F「あれ、Aちゃんは?」

FBが不意に呟く。
えおえおが首を傾げる。
あっ、とあろまが声を上げ、医者と話してる所を見た。

そんな会話。

そっか、とFBが笑い、俺の所へ来る。

F「大丈夫きゃ?きっくん」

「は?何が?何で俺病院なんかにいんの?」

「「「は?」」」

3人が声を合わせて俺を見る。
え、何よ。


あ「おま、まさか」

あろまが何か言いかけた時、扉が再び開く。

『…ッきっくん!!!!』

そこには、初めて見るのに。
知らないのに。

懐かしく、愛おしいと感じる女の子がいた。



え「あ、Aちゃん…、良かったね、きっくんの目が覚めて」

『うんッ、ありがと、えおえお』

Aちゃん、と言うらしい女の子が元気よく返事する。

えおえおの事知ってんのか?

え、もしかして、俺の事も?


じゃなくて。

「あの、君…誰?」


『……あ、やっぱり、か…』

ボソッと呟き、悲しげに笑う君。

FB達は、は?、とか、アイツ…ッ、と声を上げている。


女の子は、3人に手短に何か説明している。
何たら喪失、…消えてる、大丈夫…?

微かに聞こえた単語達。
どういう意味なのか分からない。


『あ、えっと、皆。1回外出てて。直ぐ行くから』

そう悲しげに笑っている女の子。
何だろう、笑顔にしたい、そんな感情が何処からか沸いてきている。

…?

女の子と俺だけになる。
もう一度、誰?と訪ねようとする。

『えと、初めまして…で良いんだよ、ね』

「あ、うん」
サラッと、無感情。真顔で言う。

その態度が傷付いたのか分からないけど。

彼女は悲しげに微笑んで

『貴方の、……友達、の。品川、Aだよ』


よろしくね、そう言った。
Aの目には、もう今か今かと溢れ落ちそうな程の涙が溜まっていた。

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設定タグ:MSSP , 実況者 , きっくん   
作品ジャンル:恋愛
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ふらっち(プロフ) - うずらさん» 両思いやんクソうれぴよ。ピブー( ˇωˇ ) (2017年7月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ふらっちさん» 両思いだ(´・ω・`)やった(´・ω・`)(謎のテンション) (2017年7月10日 18時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» ありがとうございます…( ˇωˇ )お友達なりましょ…??( ˇωˇ )好きです…( ˇωˇ ) (2017年7月10日 15時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - めっさ面白い……(´・ω・`)作者さんとお友達になりたい(´・ω・`)すき(´・ω・`) (2017年7月10日 9時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - なーやさん» 読んで下さったんですか!?ありがとうございます…!!更新頑張りますね!! (2017年3月27日 16時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふらっち | 作成日時:2017年3月22日 18時

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