検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:11,926 hit

29 ページ31

目を開ける。

見たことない天井。
あったかいベッド。
知らないにおい。

どこ、ここ。


痣や傷で起きるのが辛いけど、ゆっくりと体を起こす。

「あ!!!!起きたぁ!!!!良かった、いきなり倒れたから死んじゃったのかと!!!!」

元気な声が響く。
お兄ちゃんじゃない、父さんじゃない。
違う男の人の、声。

『…あ、さっき、の…?』
自信なさげに聞くと、こくこくと首を縦に振る男の人。

「菊池直也!!!!またの名をKIKKUN-MK-兇世!!!!」
よろしくね!!!!と言って手を差し伸べてくる、きっくん、まー…まーつ…?

『私は品川A…です。
え、えと、よろしくお願いします…?』

「敬語無しで良いよ!!!!あときっくんって呼んでね!!!!」

『う、うん…』

手をずっとこちらに出している。
その手に少しだけ触れると、つめてぇ!!!!、と叫ぶきっくん。

「待ってて!!!!なんかあったかい物持ってくる!!!!」

バタバタと何処かへ消えていくきっくん。
忙しい人だなぁ…。



少し待っていると、お待たせー!!!!、と言ってきっくんが戻ってきた。

「ホットミルク、飲める?」

『…多分、ありがとう』
手渡されたカップを持つと、暖かくて。

少し甘いにおいがして、美味しそう。
一口飲むと、ほんのり甘くて美味しい。

『美味しい…』

「そう?全部飲んでいーよ?」

そう言ってニコニコと私を見るきっくん。

『あんまり見られると…恥ずかしい、んだけど…』

「えぁ!?ごめん!!!!」

急いで背を向けるきっくん。
その姿が、なんか可愛らしくて。

『ふふ、面白いね、きっくん』
少し笑うと、きっくんがバッと私の顔を見て

「うわ、笑うとスゲェ可愛い」

驚いた様にそう言った。

『え、ありがとう…?
あ、美味しかった、カップありがとね』

そう言ってカップを渡すと、きっくんは大きく、おう!!!!と返事してカップを受け取った。


きっくんはそのままカップを近くのテーブルへ置いて続けて言った。


「ねぇ、Aちゃんは…何から助けて欲しいの?」

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:MSSP , 実況者 , きっくん   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふらっち(プロフ) - うずらさん» 両思いやんクソうれぴよ。ピブー( ˇωˇ ) (2017年7月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ふらっちさん» 両思いだ(´・ω・`)やった(´・ω・`)(謎のテンション) (2017年7月10日 18時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» ありがとうございます…( ˇωˇ )お友達なりましょ…??( ˇωˇ )好きです…( ˇωˇ ) (2017年7月10日 15時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - めっさ面白い……(´・ω・`)作者さんとお友達になりたい(´・ω・`)すき(´・ω・`) (2017年7月10日 9時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - なーやさん» 読んで下さったんですか!?ありがとうございます…!!更新頑張りますね!! (2017年3月27日 16時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふらっち | 作成日時:2017年3月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。