手が冷たい人は心が:アダム ページ9
『新ヒーロー?』
ボ「ハイ、マリアサントハ、オ会イシテマシタヨネ?」
『あー、マリアさんねー飴くれたのーいい人だよねぇ』
ポケットから先ほどマリアさんから貰った飴を取り出す。
妹の様で可愛らしく気に入った、と言われた。
多分私の方が歳は上なのに、と思いつつも、悪い気はしないから何も言わずに笑っておいた。
『それで、マリアさん以外にもいるの?新ヒーローさん』
ボイちゃんは、こくりと頷き私の手を引いた。
ボ「アダムサント言ウ方デス。マリアサンノ従者ダトカ」
『へーぇ』
ふらふらと歩いていると、ボイちゃんが「アッイマシタヨ」と声を掛けてきた。
とん、と背中を押され、挨拶シテオイテクダサイネ、と言葉を残し、新ヒーローが追加されたことによる不具合等を直す、と管理室へ向かって行ってしまった。
『…あの』
思いきって声をかけてみると、背の高い男の人が私を目に映す。
ア「はい、なんでしょうか」
ニコリと笑いかけてくれる男の人。
この人がアダムさんか。
『タンクのAです。アダムさん…ですよね…?』
確認の為に問いかけると、えぇ、と短く返事をされる。
ア「俺はアタッカーのアダムです。よろしくお願いしますね」
爽やかぁ、というオーラが溢れ出るアダムさん。
よろしくお願いします、と手を差し出すと、アダムさんは気まずそうに笑った。
ア「下手に俺に触ると、綺麗な手が霜焼けになってしまいますよ」
私はそんなことお構い無しにアダムさんの手を握った。
『わっ、冷た…っ』
驚いて変な声が出てしまう。
アダムさんは、だから言ったでしょう…、と苦笑する。
『…アダムさんはこんなに手が冷たいから、心はきっと凄く暖かいんでしょうね…!!』
手を握ったまま、そう言うとアダムさんは驚いたように目を見開いた。
『昔聞いたことがあるんです、手が冷たい人は心が暖かいって』
そう言うと、アダムさんは静かに笑った。
その表情は、少し嬉しそうに見えて、私も釣られて小さく笑った。
ア(…?顔が熱い………)
(もっと仲良くなれたら良いなぁ…きっと楽しいもん)
お互いの想いは今は届かない
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椛 - キュンッ (2017年11月29日 17時) (レス) id: c386b7fcf9 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - 乃亜さん» アダムくんですね!!最近忠臣と同じくらいの推しになってますw了解しましたー!!更新頑張りますねー!! (2017年9月28日 6時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - お初お目にかかります‥失礼します‥ ( ) アダム様のお話もっと頂いてもよろしいでしょうか ‥ ! ( ) (2017年9月28日 2時) (レス) id: 471c06ce41 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - ネタが無いのでほんとリクエスト受け付けてますよ……無茶振りでも良いんでくださると嬉しいです…ヾ(:3 」∠ )_ (2017年8月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっち x他1人 | 作成日時:2017年7月31日 21時