貴方の色んな顔を見たいのです[#コンパス][短編集]

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ルチアーノ
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『ルチパパ!!』

ルチの、頭に付いている紐から垂れる、ドーナツのような形のアレを掴む。

「うっ、A、引っ張るな!!こら!!」

ぐいぐいとそのまま引っ張っていると、怒られた。

『ごめんなさーい』

パッと離すと、ふぅ、と息を吐いて、もうやるなよ、と撫でられる。

頷くが、またやるつもり。


『ルチパパ!!人肌が恋しい!!』

そう言ってから、ルチに抱きつく。


「それは私じゃなくて他を当たれば良いだろう…」

呆れたように笑うルチは、私を引き剥がさず頭を撫でてくれていた。


(…本当にこいつは、私を恐れるどころか懐いてくるな。………悪い気はしないが)








グスタフ
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ほぼ会話


『グスタフぎゅーしよ』

「触るな近寄るな」

ジリジリとグスタフを追い詰める。
私が進む度に、グスタフは後ろへ下がる。

『ひっど!!グッタフひっっど!!お姉さん傷つきました!!』


「知るかあっち行け」

『昔はさー??姉貴ーｯ!!ってさーぁ?懐いてくれたのにさーぁ?』


「う、煩い…!!昔の話を掘り起こすな!!」

動揺して隙を見せた瞬間に抱きつく。


『うっしゃー!!捕まえたー!!』

「あっ、くそ、離れろ!!死ぬぞ!!」

『死にませんーータンクだし私に毒は効かないってグッタフも知ってるっしょー?』


う、と詰まったような顔をしてから、好きにしろ、と呟いたグスタフ。



『やった!!』

その後五分経ったくらいでグスタフが無理矢理引き剥がしてきた。

(コイツと居ると調子が狂う、何だこれ)







テスラ
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『テースーラ!!』

「なーぁーにー!!」


腕広げて!!、と言うと、不思議な顔をしてから、良いけど…、と言って腕を広げてくれる。


『どーんっ!!』

「わっ、あはは、どーん!!」


テスラの腕の中に飛び込むと、少し驚いたように声を出してから、笑いながら抱き締め返してくれる。



『いつも発明お疲れ様!!』

「えへへ、ありがと!!」


(こんな優しい事言ってくれるの、Aちゃんだけだよ。嬉しいなぁ。もっと発明頑張って、Aちゃんをびっくりさせよう…!!)

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