終止符 ページ26
諦めたそうした瞬間、ハルクがトニーに向かって吼えた。
｢うわあっ！？｣
それに反応するかの様に…いや、驚くかの様にトニーの意識が戻った。
やってやったと言うように、ハルクはまた咆哮した。
｢何なんだよ…｣
トニーは驚いたばかりなのか、呆れていた。
胸のリアクターも光を取り戻していった。
｢何がどうなった？誰もキスしてないよな？｣
冗談半分でそう周りに聞くと、ソーとキャプテンは小さく笑った。
｢勝ったぞ｣
｢やった…やったな、ご苦労さん。明日は休みにしよう、働き過ぎた。
シャワルマって知ってる？近くにシャワルマの美味い店があるんだ、一度食べてみたくてね｣
トニーは終わった事に安堵の溜息を零したが、ソーはまだ神妙な顔をしていた。
｢まだ終わってないぞ｣
そう、残すのはあともう一つある。
ミサイルの事で全員はすっかりその事が頭から離れていた。
｢…じゃあ終わったらシャワルマ｣
＊＊
スタークタワーでは、ぼろぼろのロキが階段に寄りかかっていた。
ハルクの攻撃が身に染みていたのであろう、動きは些か辛そうだった。
一息着いた所でロキは気付く。
視線を自身の後ろへ向けた。
アベンジャーズ総勢が、ロキの前に佇んでいたのである。
｢足掻いても無駄なら…酒を貰おうか｣
ここでようやく、ロキは降参の意思を示したのであった。
完全なる勝利で、戦いは幕を閉じた。
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ゆず招き猫(プロフ) - まべさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね…！！ (2019年7月8日 21時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
まべ - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: c2b967cffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年6月2日 21時
