チタウリ ページ19
ニューヨーク上空に入ると、目を疑う様なものがあった。
空に伸びた1つの光の筋。
その光の先に、横に広がった空間…僅かではあるが、黒塗りの世界が向こうには広がっている様だ。
その中から、何かが次々と降りてきている。
無論、それは地球のものではない。
戦闘機はトニーのタワーへと飛んで行く。
｢スターク、こちら3時の方向｣
ナターシャが通信越しに話しかける。
[どっか寄り道してたのか？パークアベニューへ行け、引き連れて来る]
指示を聞いたナターシャはビルの間を低く飛ぶ。
銃を用意するや否や、アイアンマン姿のトニーが飛び去り、その後ろを付けていた何体かの飛行物体を撃ち落とした。
目の前のビルに近付く前に上昇、その際も何体か撃った。
反撃で翼を掠めたが、支障はない。
窓の外をナターシャとバートンが見ていた。
視線の先には、ソーと戦うロキの姿があった。
ロキにソーが転がされたのを隙に、ナターシャが銃を撃つ。
が、それも当たらず、ロキの杖から放たれた攻撃によって左翼がやられた。
戦闘機はコントロールを失って、不規則に飛びながら落ちて行く。
私とキャプテンは振り回されない様、何とか機器に捕まった。
ビルに掠り機体が揺れる、その後は何とか人の居ない場所に不時着し、事無きを得た。
すぐさま傾いた機体から外に出る。
小走りに行くキャプテンの後に続いた。
荒れきった道路に来ると、改めて空に空いた穴を見上げる。
すると、その穴から巨大な生き物が姿を現した。
ビルに沿って、それは降りてくる。
佇む私達の上を行くと、腹部の方から何かが飛び出してきた。
｢スターク、見てるか｣
[見てる、目を疑ってる。バナーは？まだ来ないのか？]
｢バナー？｣
[来たら教えろ]
バナーなら、S.H.I.E.L.D.の艇からハルクになった状態で落ちたと聞いた。
何処に落ちたかも分からないバナーが、果たして来るのだろうか。
近くの車の影に身を隠すと、空を飛ぶ敵が街に向けて銃を撃ちまくった。
幸いにも、その銃撃に当たらなかった市民の恐怖は得体が知れないだろう。
『酷いな、あれ…』
｢ああ、奴等やりたい放題だ｣
キャプテンがその様子を見ながら呟く。怒っているようにも思えた。
途端、身を隠していた車の窓ガラスが割れる。
背後から銃を携えた敵が複数やって来ていた。
すかさずナターシャが打ち返す。
バートンも弓を手に、もう一つの車の影へ潜んだ。
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ゆず招き猫(プロフ) - まべさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね…！！ (2019年7月8日 21時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
まべ - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: c2b967cffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年6月2日 21時
