防衛戦 ページ13
爆破の衝撃でナターシャとバナーが窓から下へと吹き飛ばされ、残りの私達は倒れ込んでしまった。
すぐさまスティーブとトニー・スタークが立ち上がり、ラボから出ていく。
フューリーも起き上がり、コックピットのヒルに通信をした。
外部からエンジンが爆破、エンジンを動かす為に修理せねばならないとの事だ。
フューリーは直ちにトニー・スタークに直す様に指示。
コールソンにも独房の様子の監視を要請した。
『私はどうしたらいい、フューリー？』
手を貸しながらフューリーに聞く。
｢私と一緒にコックピットに来てくれ、護りとしては君は心強いからな｣
『ああ、了解した』
私はフューリーを立ち上がらせたのを見て、一人早めにコックピットへ向かった。
もしかしたらヒルが再びエンジンを起動させようとして、他の事に手が回っていないのかもしれない。
守備を固めるべく、私はコックピットに走った。
コックピットに到着すると船員が慌ただしく動いている。
その中心で、ヒルがそれぞれに艇の状況を確認していた。
エンジンはと言うと、誰かが外に出て修理せねばならないとの事だ。
そこでフューリーはトニー・スタークに連絡を取り、直すよう要求した。
コールソンには独房の監視を命令した。
私は窓の傍で外の様子を伺ってみる。
うん、成程。徐々ではあるが高度が下がってきている。
ある意味危機的状況と言えるのだろうか。
｢A！｣
外の様子を伺っていると、フューリーから声を掛けられた。
｢状況を確かめるのもいいが早く護りの位置に付け！｣
『はいはい、分かったよ。仰せのままに』
私は渋々と言う様に小走りで入口に向かう。
すると、どこからともなくころころと何かが転がってきた。
『っ！…手榴弾！！』
私の斜め後ろを歩いていたヒルを引っ張り、私達は伏せた。
それと同時に爆破。
コックピット入口を煙が舞う。
煙が舞う中、武装した兵士が複数侵入してきた。
フューリーがすぐさま入口付近の陰で身を隠す。
が、手を打つ前に壁に槍が突き刺さり、目にも止まらぬ速さでその複数を体術で打ちのめした。
『…これだから軍ってのは嫌なんだ』
槍を投げたのは私、体術で打ちのめしたのも私だ。
意外な事にフューリーも驚いている。
｢見事なもんだな｣
『別に。体術でも巧みに扱えば大した事ないよ。…それに、まだ来る』
壁に突き刺さった槍を抜きながらそう言った。
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ゆず招き猫(プロフ) - まべさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね…！！ (2019年7月8日 21時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
まべ - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: c2b967cffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年6月2日 21時
