重要な事 ページ9
適当に歩いて森の中を進んでいたが、幸運な事にその先には街が広がっていた。
森もちゃんと抜け出せたし、一先ず安心。
でも問題が一つ。
……私この世界のお金持ってない。
何だっけ、こっちの世界はベリーだったかな。どうしよう、お金ないとご飯も食べれない。
とりあえずお金を手に入れたい所だが…どうしたもんか。
『…やっぱ、あれかな』
そう思った私が次に足を運んだ場所は…。
｢おいおい、昼間っから何こんなおっかねえ所に来てんだ？小僧？｣
｢ガキはとっととウチに帰りやがれ！！｣
文字通りの路地裏である。
…いやあ〜治安悪いですね〜。不良達の集まりとか、もう漫画そのものっていうか。
可笑しくて笑う。まあ笑いは堪えたけれども。
｢…おいガキ、何にやにやしてやがる｣
やっべ、顔に出てたか。
『いえいえ、にやけて何かませんよ。ただ不良みたいな人達が居て凄いなあ〜って』
｢あ？何だ旅人かテメェ？それにその声の高さ…まさか女か？｣
『旅人と言えばそうとも言えるしそうじゃないとも言えますね。女なのは確かですよ〜』
強面の前なのに、あまり怖がらない私って異常だろうか。
…いやこれって肝が座り切ってるって事かな？
私が女だという事に気付いたのか、男二人組は顔を合わせ、また私の方へと顔を向ける。
嫌な笑い方してますね、御二方。
｢女とは思わなかったが…丁度いい。お前俺達にちっとばかし金、貸してくれねぇか？｣
｢さっき賭けに負けちまったばかりでなァ〜、旅人って結構金持ってんだろ？幾らか貸してくれよ｣
うん、思った通りのチンピラだ。
けどなあ
『生憎人にお金は貸すなって親の教え守ってるんで、残念ながら貸す事は出来ませーん』
というか持ってませーん。(事実)
そう言うと、男の顔から笑顔が消える。
その目が獲物を前にした獣の様になった。
｢…じゃあ仕方ねぇな、ならお前売ってでもして金にするか。顔もいい感じに整ってるからなァ？｣
『はは、何を言うかと思えば。それって違法なんじゃないんですかね？』
確かこの世界は人を売って奴 隷扱いするのがあったんだっけ。
そっかあ、あんたらその類いの人達だったのかあ。うーん納得。
なら……お金結構持ってるよね！！
結局重要なのはそこなんだよなあ、うん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【転生】透明の情報屋は海を旅する【ONE PIECE】3
死んだと思ったら大間違い、目が覚めたら見覚えのある世界で生きる事になってしま... 【ONE PIECE】貴方に捧げるMy Life.4もっと見る
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
