説教再び ページ49
無事鷹の目さんから全速力で逃げ切って、森を抜け出した。
抜けた先にはエースさんとサッチさんが二人で待っていた。
エースさんは私が森から出てきたと同時にはっとする。
｢A！お前ちゃんと無事…｣
『何置いていってんだこの薄情者ぉー！！』
怒り混じりにそう叫び、エースさんを思いっ切り蹴り飛ばした。
その行動にサッチさんはびっくり仰天。
目を見開いていた。
後ろに飛ばされたエースさんは地面に叩き付けられたが、蹴られた部位を押さえ起き上がる。
｢ってェな！！何すんだよいきなり！？｣
『知らんしそんなん！！あんな人相手に女一人取り残して逃げる方が人として最低！！もっぺん蹴ってやろうかっ！！』
｢は？！あ、いや、それは嫌だ！！｣
驚きながらエースさんは後ずさる。
私は拳を握ってエースさんに近付こうとしたけどサッチさんに止められた。
｢ちょ、待て待てAちゃん。一旦落ち着け！深呼吸しろ！話はそれからだ！｣
流石のサッチさんの慌て様に私は少し大人気なくなって、落ち着く事にした。
言われた通りに深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
暫くして落ち着いたので、サッチさんに色々と事情を説明し始めた。
まず、森に入って鷹の目さんと遭遇。その後一旦逃げるも、私はエースさんに投げ飛ばされてマークされ、攻撃された事。そして刀の事で色々と。
全てを説明するとサッチさんは
｢それはエースが悪い｣
と結論付けた。
｢お、俺は悪くねェだろ！Aはもうとっくに逃げたんじゃねぇかと思ってたんだ！！｣
『早とちりし過ぎなんですよ、もっと周りをよく見て下さい。貴方の悪い癖です』
｢ぐっ…｣
私が釘を刺すとエースさんも言葉を濁す。
むすっとしていると、サッチさんがぽんと頭に手を乗せる。
｢いやでも…Aちゃんが無事でよかったよ、俺心配だったからな｣
そう言って優しく頭を撫でてくれた。見上げると苦笑していて、私は少し照れ臭くなった。
『…一撃食らっただけなんで、そう大した事じゃないですよ。それよりもう帰りましょう。説教疲れました』
はあ、と溜息を吐いてサッチさんの袖を引っ張る。
エースさんは今の説教だったのかよ？！と驚いていた。
女って怒らせたら意外と怖いんだぞ。
少しは勉強になったんじゃないかと思う。
それから私達は無事にモビーディックへ戻ってオヤジさんに報告しに行くと、オヤジさんは何時もの様に笑ってその話を聞いていた。
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
