思わぬ事実 ページ47
『いでっ』
投げ飛ばされた衝撃で変な声が出る。
だが痛がってる暇もなくばっと飛び起きた。
『ちょっとエースさん、別に投げる事…！』
エースさんの方を振り返った気でいたが、目の前には鷹の目さんが。しかも私に刀を振り下ろす5秒前。
『うぇぇぇ？！！』
驚きながらもそれ構わず振り下ろされた刀。私は思わず刀を鞘から少し抜いて、振り下ろされた刀を受け止める。
(お、重っ！？)
流石は剣豪、一撃が何とも言えない重さだった。
ぎりぎりで刀を受け止めている中、鷹の目さんが口を開く。
｢…もう一度聞くが、何処でそれを手に入れた｣
『…か、買ったんですよ！武器屋で買って手に入れたんです！！』
｢買っただと？嘘を言うな｣
『いやマジだし！！嘘じゃねーし！！』
話聞かないぞホントに。Aちゃん怒っちゃうぞ。
『つか！退い…て！！』
力を振り絞って刀を横にずらす。すると、すぐ真横に刀が地面に食いこんだ。
そして鷹の目さんから飛び引く。
｢動きは多少達者な様だな。女｣
『…お褒めドーモ』
言われても嬉しくない。マジで。
少し抜いていた刀を鞘に収める。傷入ってないかな…大丈夫だよね…。
刀に目をやっていると、ふいにまた鷹の目さんが
｢…やはり主は決まってしまっていたか｣
と、呟く。…主？主って何？
『あの、それどういう事ですか？』
疑問に思って思わず聞き返す。
すると、その疑問を晴らす様に鷹の目さんが話し出した。
｢…その刀がどういう経路でお前に渡ったかは知った事では無いが、それは刀が主と決められた者にしか抜けないという代物。最上大業物の一つとしておれは見ている｣
…わんもあぷりーず？いやいいや、何て？最上大業物？私そんなとんでもない物今まで腰に差してたの？
しかも何、主…もしくは持ち主？にしか抜けないって？頭こんがらがってきた…。
うーんうーんと唸っていると、鷹の目さんが私の前に手を出してきた。
｢取りはしない。一度おれに貸してみろ｣
つまり抜かせてみせてやる…って事かな？
取りはしない、その言葉を信じて私は鷹の目さんに刀を渡す。
鷹の目さんは刀を受け取り、徐ろに柄を握り刀を抜こうとする。
しかし刀は抜けず、鞘に収まったまま。
『ぬ、抜けないんですか？』
｢おれはな、だがお前なら｣
抜けるだろう、と言って私に刀を投げ返す。
慌てて受け取って、恐る恐る刀を抜いてみる。
すると、いとも簡単に刀は抜けた。
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
