遭遇率とか求めてない ページ45
街に入って数時間、私達は目的の物を買い漁っていた。
前の島で食材買えなかったから、今回はその補充目的で島に来たらしい。
あの騒動無かったら買えてたんだけど…それは仕方がなかったとして。
無事買うべきものは全て買う事が出来た。それにしても…。
『量…多いっすね…』
｢そりゃあ船は長旅だからな。多くて当然さ｣
量が普段買う物より5倍近くあるのだ。これじゃあ運ぶのにも一苦労だろう。
『ですよね…で、どうやって運ぶんですか？これ』
｢ああ、そこら辺は心配ないぞ。今船から何人か降りて来てるから、そいつらに運ぶのを手伝って貰うんだ｣
『成程』
ははーん、確かに一気に大勢とは目立ち過ぎるからなあ…。
しんみりそう思っていると、背中にいきなり重力がかかった。正確には、誰かが寄りかかった。
『うわ、重』
｢サッチ、もう買い出し終わったかー？｣
『ちょ、聞く前に退いて。重い』
そう訴えるも、寄りかかった本人…エースさんは無視。
｢一通りな。まだ仲間が来るまで暇だから、近くならふらついていいぞ｣
『あ、じゃあ私行きます』
｢そのかわり、エースとな｣
『……』
何だよそれ。せっかく一人になれるチャンスだと思ったのに。
思いっきり顰めっ面をしていると、エースさんに腕を掴まれる。
｢だそうだ、行くぞA｣
『もー！個人の時間ぐらい下さいよー！！』
そう叫んでも願い叶わず。
私は仕方なくエースさんに着いて行くのだった。
それから場所は移って、人気のない森。
人の声は聞こえず、響くのは森の動物の声と靴が摺る音だけ。
『意外と静かなんですね、街から離れると』
｢普段森に入る必要もねェからだろ。一通りのモンは街にあるんだからな｣
『それも確かに』
言われてみればその通りだ。街が栄えていれば、来る必要もない。
静かな理由はそれなんだろうか。
再度エースさんにその事を聞こうとすると、急にエースさんが立ち止まった。
『え、あ、うぶっ』
立ち止まる事が出来なかった私はエースさんの背中にぶつかってしまった。
『…ちょっとエースさん、いきなり止まらないで』
下さいよと言う前に、すっとエースさんが手を挙げる。
｢…面倒なのに会っちまったな｣
『…？』
恐る恐るエースさんの背中からひょっこりと顔を覗かせると…なんとそこに居たのは、王下七武海が一人、ジュラキュール・ミホークだった。
…幸運度A+とか望んでないぞ。ほんとに。
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
