仮入隊 ページ42
モビーディックで過ごす事、数日。
ある日の昼頃、オヤジさんからの呼び出しをくらった。
…決して先生からの呼び出しの様なあれではないよ。
説教もくらわないよ、Aちゃんいい子ですから。
まだ慣れないオヤジさんではあったが、恐る恐る部屋へと向かい、入室して今に至る。
『えっと…オヤジさん。今日はどういった御用で？』
｢何、大した事じゃあねェんだが…それより、まださんは取れねぇか｣
『…善処してるつもりだけど中々外せなくて…』
｢グラララ、まぁいいさ。何時か慣れるだろうからなァ｣
うへぇ…相変わらずな寛大さっすね、オヤジさん。
それ聞けてAちゃん安心出来ます…。
｢…さて、呼んだ目的はだがな｣
オヤジさんが頬杖を付いた状態で話し出す。
何だか少し、空気が重くなった様な気がした。
そして、放たれた言葉はまたも私が驚く様な内容だった。
｢A、お前をエース率いる二番隊の隊員にしようと考えている｣
勿論、この考えにはどの隊長も承諾済みだ。とオヤジさんは言う。
『…ん？』
何て？二番隊の隊員？なんてこったい、ついに戦闘員として配属されてしまうんか、私。
｢…ただ、あくまで仮だ。正式にとは言わねェ。判断はお前に任せる｣
『そ、そうですか…』
……うーん、二番隊ってエースさんの隊ってでしょ？
それってエースさんが私に懐いてるからですか？とか口が裂けても言えない。聞けない。
仮って言うんだから…じゃあ戦闘員じゃなくてもいいって事かな？それであれば…。
『えっと、仮入隊って事なら…引き受けます』
｢…決まったな｣
オヤジさんはそう呟くとにやりと笑う。
まるで仮でも入るだろうと分かっていた様に。
…予知されてるみたいでそれはそれで怖いぞ。
｢早速だが、エースに知らせに行ってやれ。アイツはまだ知らねェんだ｣
『え？さっきどの隊長も承諾済みって…。ま、まさかエースさん抜きで？！』
｢グラララ！察しがいいな、A。全てはアイツ抜きの承諾だったのさ｣
何だそりゃー！！それまるで決まったからサプライズ気分で知らせに行けってこったろー！！
『な、何でエースさん抜きで決めたんですか？』
｢そりゃァ、言った時に分かる｣
ちょっと、意地悪が過ぎるよオヤジさん！！
改めて聞こうとしたけど、ナースさん達によって部屋を摘み出された。
ますます意地悪が過ぎるぞ。ナースさん達までオヤジさんに味方するとか！！
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
